事業を行うにあたって支出する費用と呼ばれるものには、大きく分けると初期投資と経常費用があります。会社の経営者の中には、この二つの違いをきちんと認識していない人も多いです。これらどちらの費用も現金が出て行くことに変わりはありません。会社から費用(または資産)として現金が外部に流れていきます。経営者にとって現金の動きを捉えることは、非常に大切なことなのです。
しかし、大部分の経営者は現金を「入ってくる現金」と「出ていく現金」の二種類でしか把握していない傾向があります。つまり、収入と支出です。ところが「入ってくる現金」も「出ていく現金」もその性格は多様で、取り扱いはまったく異なるのです。 「出ていく現金」の中には、初期投資などの費用と経常経費などの費用には大きな違いがあります。この違いを理解して、それぞれに適した管理をしていくことが経営の第一歩だといえるのです。
●管理の方法
・初期投資
たとえば、飲食店の場合だと店舗にかかる初期費用がこれに当てはまります。これは場合によっては一回きりの支出になるかもしれないので、慎重の上にも慎重に支出の内容を決めなければなりません。設備投資などの場合では、ひとつの業者に任せ切りにするのではなく、複数の業者に見積もりを依頼するとか、とにかく慎重に検討することが大事です。金額が大きくなる初期投資では、いかに低コストで自分の理想に近いものを実現できるかがポイントです。
・経常費用
これは、通常の営業活動を行っていくなかでかかる費用です。経常費用は、初期投資などと異なり金額的に一度に多額の支出ということにはならない反面、継続反復して支出が発生します。経常経費については、まず流れを作ることが大切です。流れとは、〆日、支払日、支払い方法などの支払条件を決めることですが、この流れを作ることは、経営者がやらなければならない仕事なのです。一度、自社にとって不利な条件で契約してしまうと、それをあとから覆すのは至難の技です。






