「できる!」ビジネスマンの雑学
2015年08月20日
[119]郵便局から「スマートレター」全国発売。8月3日から

 スマートレターの取り扱いが8月3日から全国の郵便局で開始されました。

【スマートレターとは何】
 A5サイズの専用封筒を180円で購入して、厚さ2センチ以下、重さ1キロ以内なら、全国一律料金で送ることができるサービスです。
 専用封筒は全国の郵便局、コンビニエンスストアなどの切手類販売所で発売しています。ある宅配会社がその問題のためサービスを取りやめた、「信書も入れられます」というのがポイントですね。
 くわしくは以下のサイトへ 「スマートレター - 日本郵便」

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【従来のサービスとどこが違うの】
1.レターパックとの違い
「追跡サービスなし」
 スマートレターには追跡サービスがありません。
「A5サイズに制限」
 サイズがA5サイズとレターパックのA4よりひとまわり小さ目。レターパックは厚さ3センチまで。スマートレターは厚さ2センチまで。

2. 定形外郵便との違い
「重さではスマートレターがお得」
 定形外郵便は、重さ100グラム以内で140円、100グラム以上は205円~。100グラム以上1キロ未満の品物ならスマートレターの180円がお得。
「定形外に比べると形状に制限」
 定形外郵便は一辺の最大60センチ以内、三辺の長さの合計が90センチ以内であれば、形状は自由です。
 一方、スマートレターは専用封筒に入るものしか送れません。また厚さ2センチ以内と形状に制限があります。

 スマートレターは、重さ1キロ、厚さ2センチ以内に収まる薄物限定ではありますが、信書も送れる手軽なサービスです。また、専用封筒は厚手の用紙でできているので、封筒を用意する手間がなく助かります。

 日本郵便のサイトでは、文庫本、CD・DVD、スマホアクセサリー、ハンカチや靴下などの送付に最適とうたっていますが、正直言って、DVD以外のものは送りそうな予感はまったくありません。
 筆者がスマートレターを知ったのは7月でした。郵便局で窓口のお姉さんが筆者の手に持つ靴下をチラリと見て、レターパックライトよりこっちが安いですよと勧めてきました。
 ありがたくもありましたが、突然新たなサービスを知らされたことにも驚きました。

 パソコン売り場では、どの店でも巨大な看板がかかげてあります。そこにはCPU、メモリ、HDDなどが種類別メーカー別に、その日の販売価格をリストにして貼り出してあるのが一般的です。
 郵送サービスが多様化したいま、どの方法で送るのがいいか自分で調べられる一覧表を、郵便窓口に貼り出してほしいですね。

 少し苦言を呈すると、郵便局のなかは利用者目線と言うよりは、いまだに勤務者の利便性だけでレイアウトされているなと感じることがあります。
 たとえば、厚さをチェックする物差しや専用封筒の見本など、なぜバックヤードにしか置いてないのでしょうか。利用者が自由に触れて使えるロビーにこそ置いてほしいです。
 もしくは、郵便局に行くと郵便ロボット「ひそかくん」が出迎えてくれ、荷物を手渡すと、「○○で送ったら~、安いよ~」と助言して、荷造りまでしてくれるとか。

 この秋にも、日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命と3社同時上場が予定されています。

「巨鯨」にざわめく市場 郵政、近づく上場
 日本郵政グループ3社は11月、株式を同時上場する。時価総額は計10兆円を超し国有企業の民営化案件としては最大規模になる見通し。1987年のNTT以来となる「巨鯨」の登場に株式市場はざわめくが、人口減が進む日本で投資家の期待にこたえる成長戦略を描けるだろうか。郵政上場の成否は株価を重視するアベノミクスの命運も左右しそうだ。
日本経済新聞 電子版・経済 2015年8月20日掲出)
http://www.nikkei.com/news/category/economy/

 日本郵政の資金調達も容易になるはずですから、上場記念に郵便ロボット「ひそかくん」登場のサプライズがあっていいかも。(水)

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