「できる!」ビジネスマンの雑学
2017年07月28日
[425]「世襲戦隊・カゾクマンⅡ」を観てきました

 東京・赤坂レッドシアターにて上演中の

「世襲戦隊・カゾクマンⅡ」(作・演出:田村孝裕)

を観てきました。

 リーフレットのキャッチコピーによると、

 「待望のシリーズ第二話! 新作書き下ろし!
  家族とは・・・ 勇気とは・・・
  照れずに向き合う お茶の間劇。」

 配役には、山口良一さん、熊谷真実さん、芋洗坂係長さん、などテレビでもおなじみの俳優さんがズラリと並んでいます。
 また、声優の田中真弓さん(青二プロ所属)は、筆者は存じ上げませんでしたが、「ONE PIECE」のルフィ役、「ドラゴンボール」、「うる星やつら」、「天空の城ラピュタ」などの作品で重要な役どころを務められ、声優界ではキャリアの長い大御所的存在です。

 戦隊ヒーローものが家族経営でいいのか、という疑問はありますが、古くは「宇宙家族ロビンソン」や「サンダーバード」もありますから、許容範囲内でしょう。

 お芝居のストーリーはかなり単純で、地球防衛軍日本支部を生業とする戦隊一家が、悪の化身「ミドラー」(配役:西山水木)という怪獣(?)と戦う。それだけです。

 それだけですが、このファミリーにはさまざまな悩み事があり、全員が一致団結して悪と戦うのが次第に難しくなっていたのです。

 大黒柱のお父さん(山口良一)は寄る年波に体力が続かず、息子の嫁(上田桃子)は手厳しい姑(熊谷真実)に苦しみ、婿(芋洗坂係長)はファミリーへの遠慮から自信喪失、などなど・・・。

 その一家の姿は、大型商業施設ができて苦戦を強いられる家族経営の八百屋さんや魚屋さんに相通ずるものがあります。もしくは、世界制覇を狙う通販大手に押されっぱなしの街中の書店さんかもしれません。

 さて、肝心の見どころは、やはり練達の役者揃いですから、なめらかなセリフ回し、小技の効いたお芝居、そこここで見逃せない顔芸ではないでしょうか。

 たとえば、芝居の冒頭、熊谷真実さん。早々と敵に倒されての退場シーン。横倒しのまま娘に引かれて行く時のヘタレ顔は秀逸。この表情を見ただけでも、筆者は劇場に足を運んでよかったと思いました。

2017072801.jpg
※このシーンは、あくまでも筆者の印象をイラストにしたものです。

 芋洗坂係長の軽やかなステップは、体力的にもいちばんきつい後半のシーン。スケートの羽生結弦選手が演技後半に四回転を次々と決めていく姿を彷彿とさせます(いや、さすがにそれはないか・・・)

 個人的な話題になりますが、悪の化身「ミドラー」役の西山水木は、筆者の幼なじみ。悪役の衣装は豪華絢爛で光り輝いていますが、重さは10Kg以上。倒れずに千秋楽を迎えることを祈っています。

 筆者は彼女の芝居を小学生の時から見続けています。ちょうど昭和が終わりかけの頃、彼女の劇団に引っ張りこまれ、駆け出しの役者たちの悪戦苦闘ぶりをすぐそばで見る経験もしました。

 その頃のことを楽しかったかと問われれば、

 「暑苦しかった」

 と答えるほかありません。

 東京公演は、7月30日まで。その後、8月1日から8日まで北海道を巡回し、佐賀県(8月18日)、福岡県(8月20日)、兵庫県(8月25日)にて公演を行います。

 地方公演スケジュール(プリエール)
 http://priere.jp/performance/1707/#tour

 この夏は、戦隊ヒーロー・ヒロインの大活躍を観て、スッキリしませんか。(水田享介)

--------------------
■関連リンク
プリエールプロデュース「世襲戦隊カゾクマンⅡ」
http://priere.jp/performance/1707/


---------------------
「できる!」ビジネスマンの雑学 ジャンル別
---------------------
ニュースを読む
出来事
本・雑誌
IT関連

食と料理
教育

コメントを書く
お名前
URL
コメント
書籍購入はこちら 語学音声アプリ 公開中 閉じる