「できる!」ビジネスマンの雑学
2019年03月13日
[658]誕生30周年を迎えた、インターネット(WWW)

 2019年3月12日は、インターネットが誕生して30周年を迎えた日です。

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※Googleの検索画面も30周年をドットアニメーションで祝福

WWW誕生から30周年 Googleもロゴで祝福
 2019年3月12日、World Wide Web(WWW)が30周年を迎えた。Googleは検索ページに記念ロゴ(Doodle)を掲示。フロッピーディスクスロット付きのブラウン管ディスプレイのPCが電話線でつながり、地球の画像を表示しているロゴで、WWW30周年を祝っている。Googleの文字もドット絵風だ。
 30年前の1989年3月12日は、ティム・バーナーズ・リー氏が欧州原子核研究機構(CERN)に、現在のWebの基本構想をまとめた「Information Management:A Proposal」を提出した日。
ITmedia NEWS/岡田有花 2019年3月12日掲出)

 といっても、1989年の誕生からすぐにインターネットが全世界に普及したわけではありません。

 誰もが手軽にインターネットを使えるようになるには、Windows95が登場する1995年まで待つしかありませんでした。それまではネット接続に失敗したり、メールを見ようとしても文字化けしたり、大事な添付ファイルを受け取れなかったりと、技術的にかなり敷居の高いものでした。

 また、1990年代まではインターネットよりも「パソコン通信」が全盛期でした。パソコンメーカーや大手企業が独自のサーバーを立ち上げ、利用者はこれを介してメッセージや画像のやりとりをしていたのです。

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 もちろん、ほとんどの利用者はアナログ電話回線でしたから、テキストベースです。真っ暗なブラウン管に白や青のテキストが下から上に流れていくのを静かに見守っていたものです。熟練になると流れ去るテキストをその場で読み取る人もいました。

 電話で直接話をした方が通信費は安くすんだはずですが、誰もがデジタルの未来を夢見て、ネットによる情報交換を大切にしていました。そしてパソコン通信サービスを受けるには、会員になる必要があり、さらに毎年会費まで取られていたのです。

 そんなのどかとも言える通信社会に、テキストだけでなく画像も音楽も楽しめるインターネットの登場は社会に大きな衝撃を与え、パソコン通信の世界は一瞬にして終焉を迎えました。

 この大変革をわかりやすく例えていうなら、東海道をいくつもの関所を歩いて通っていた江戸時代に、とつぜん通行料金無料の東名高速道や新幹線ができたようなものです。

 1990年代の終わりからようやくインターネットが普及し始め、2000年代に入りネット通販が登場すると、世の中はネット社会を迎えます。

 インターネットが革新的技術だったとはいえ、一般に普及するには生活を便利にする機能を取り込む必要があったのです。拡大するネット通販、音楽や映画の配信サービス、極めつけはスマホの登場がインターネットの普及と高速化にはずみをつけました。

 ところがこうした現状を、インターネットの生みの親は手放しで喜んでいるわけではなさそうです。

堕落したウェブはまだ直せる
--WWW誕生から30年、生みの親が語る現状と展望
 今から30年前、Tim Berners-Leeという名前の若きコンピュータサイエンティストが、異なるコンピュータ間での情報共有を可能にするインターネットベースのハイパーリンクシステムを提案し、人々のコミュニケーションのとり方やネットの使い方を永遠に変えた。
 後にワールドワイドウェブ(WWW)として知られるようになるこの技術を支える理念は、当初はシンプルで高尚なものだったと、Berners-Lee氏は米国時間3月5日、WWWの誕生30周年を記念するイベントで観衆に語った。ウェブの狙いは、世界中の人々が協力して、世界の諸問題を解決できるようにすることにあった。
CNET Japan 2019年3月8日掲出)

 「人々をつなぐ」ことで英知は結集するという理想を掲げて誕生したインターネットは、「悪用者たちに乗っ取られて」、「偽情報が伝染病のように蔓延し、憎しみが助長され」、「非常に狡猾で悪意ある人々によって巧みに操られている」と残念がるWWWの生みの親、ティム・バーナード・リー氏。(「」内は前出記事より引用)

 はたしてその崇高な精神は、現在のネット社会に受け入れられるでしょうか。(水田享介)

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