「できる!」ビジネスマンの雑学
2019年06月17日
[695]100分de名著、原作「アルプスの少女ハイジ」はアニメとは大違い

 アニメ好きの方でなくとも、アニメ番組「アルプスの少女ハイジ」を子どもの頃に観ていた方は多いことでしょう。

 ところでこのアニメーションは、140年近く昔にスイスで出版された小説が原作ということをご存じでしょうか。

 NHK・Eテレの番組「100分de名著」は、6月の名著にこの原作を取り上げています。

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※アルプスのイメージ写真

 「アルプスの少女ハイジ」の作者は、スイスの女性作家、ヨハンナ・シュピリ(1827~1901)。日本はまだ明治初期の混乱期にあたる1880年(明治13年)に、シュピリはこの作品を執筆しています。そして、百年以上の時を経たいまでは、児童文学の傑作(Eテレ/公式サイトより引用)といわれています。

 原作とアニメとの違いが気になる方も多いことでしょう。安心してください。その役回りを番組進行の伊集院光さんが務めています。
 というより、ハイジと言えばアニメのハイジ以外は知らないという伊集院さんが、つぎつぎとアニメとの違いを教えてくれます。

 「ハイジってアニメのような野生児ではなかったんだ」
 「犬のヨーゼフはいなかった」
 「おじいさんにつらい過去があったとは」
 「クララが立った理由がひどすぎる」

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※ヤギのミルクはアニメでも原作でも、変わらぬおいしさ。筆者はこのミルクで育ちました。

 原作の出来事をアニメ版「ハイジ」に置き換えて語ろうとする伊集院さんと、それにやんわりと修正をかける松永美穂氏(早稲田大学教授)のやりとりは必見です。

 また、安達祐実さんの朗読・・・いえ、もう朗読の域を超えていますね。迫真のひとり劇で、一瞬にして視聴者をアルプスの高原に連れて行ってしまいます。

 それにしても、伊集院さんはアニメだけの感想で、果たして今月を乗り切れるのでしょうか。見所の多い番組となっています。

 100分de名著「アルプスの少女ハイジ」第3回「小さな伝道者」は、2019年6月17日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレ にて、今夜の放送です。(水田享介)

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■関連リンク
『名著88 「アルプスの少女ハイジ」:100分 de 名著』
(NHK・Eテレ 公式サイト)

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