「できる!」ビジネスマンの雑学
2023年06月05日
[801]大盛りラーメン完食!それは塩分の取り過ぎかも

 日本のB級グルメの代表と言えばラーメン。世界中からやってくる観光客にも大人気で、寿司、天ぷら、焼き鳥と共にラーメンは食べてみたい日本食のひとつに入っています。

 それほど人気のラーメンですが、その塩分量は一杯当たり何グラムでしょうか?・・・おおよそ6グラムといわれています。
 さてこの数字、体にはどうなのでしょう。健康に影響しないのでしょうか?

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※二郎の普通盛り野菜マシマシラーメン

「塩分1日7グラム」ってどのくらい?食事・習慣の新目標値は
国が今月示した、健康づくりに向けた食事や生活習慣についての新たな数値目標、1日の塩分の摂取量は「7グラム未満」に設定・・・(ちなみに、汁まで飲んだ場合のラーメンの塩分の目安は1杯6グラムということです)
NHK NEWSWEB 2023年6月3日)

 「1日に摂っていい塩分量を7グラムと誰が決めた?ラーメンに罪はない」と言われそうですが、それを決めたのは厚生労働省です。

 厚生労働省は「健康日本21」という基本計画をおよそ10年ごとに立てています。先日、2024年度からの数値目標を新たに策定し、発表しました。

健康寿命延伸へ 食事や生活習慣の新たな数値目標 厚労省
高血圧を予防するため、1日あたりに摂取する食塩の量を現状の10.1グラムから7グラム未満にまで減らすことを目標・・・。
NHK NEWSWEB/首都圏 NEWS WEB 2023年6月3日)

 もちろん、塩分摂取量だけではなく、それ以外にも野菜や果物をもっと摂りましょうという構成ですから、塩分だけ気をつければよいということではありません。また、1日当たり6グラム未満が望ましいという考えもあります。

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※健康日本 21(第三次)推進のための説明資料(案)より

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※健康日本 21(第三次)推進のための説明資料(案)より

「バランスの良い食事を食べている者の増加」を目標として、「野菜摂取量の増加」、「果物摂取量の改善」、栄養素レベルの「食塩摂取量の減少」を目指す・・・と、健康日本 21(第三次)資料、18~19ページにはあります。

「健康日本 21(第三次)推進のための説明資料(案)」
(作成:厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会/令和5年)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001049796.pdf

 また、「日本では循環器病の疾病負荷が課題」とされています。循環器病とは、心臓、肺、血管、脳などの主に血管でつながっている一連の内臓に起こる疾患を指しています。

循環器病
 脳血管疾患と虚血性心疾患を含む循環器疾患は我が国の主要な死因の1つであるが、これらは単に死亡を引き起こすのみではなく、急性期治療や後遺症治療のために、個人的にも社会的にも負担は増大している。特に脳卒中は我が国の「寝たきり」の主要な要因となっており、循環器疾患の死亡・罹患率の改善は国民の求めるところである。
厚生労働省

 筆者の家庭では、昨年より循環器の健康に気を遣う生活を始めました。定期的に血圧を測定して、高血圧に気をつけています。
 さらに、蓋付きの大き目のフライパンを購入して、夕食のおかずは「8分間蒸し料理」を心がけています。

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※蒸し料理のために購入した蓋付きのアルミ製フライパン

 これまで手間暇をかけて作っていたおかず・・・それがたった8分間蒸すだけの料理にとって変わりましたが、まったく不満はありません。
 簡単に説明すると、フライパンに少量の水、肉、野菜を放り込み、ぴったり蓋をして8分間蒸すだけ。最後にごま油などで味付けをして完成。

 この調理法を紹介し、さまざまなバリエーションを指南した雑誌がこちらです。

「栄養と料理2023年2月号」
(女子栄養大学出版部)
https://eiyo21.com/nc/er202302/

 手間いらず、時短、塩分いらずの画期的な調理法で、健康にもよい、といいことづくめの「8分間蒸し料理」。ぜひ、お試しください。(水田享介)

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