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お知らせ
2025年11月07日
瀬戸内国際芸術祭2025への研修会を実施しました

今年は瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)の開催年です。

私が参加している経営勉強会には、社員200名を抱える優良企業の社長がいらっしゃいます。あるときその方と行動を共にした際、「うちの社員が今、直島に100人ほど行ってるんだ。時期をずらして100人ずつ2班に分けて派遣している。アートが何か分からなくても、必ず何かを感じるはずだから、石野君もやった方がいいよ。ちょうど瀬戸芸の秋会期も始まるし」とアドバイスをいただきました。

大阪万博の時と同じく、行く予定はありませんでした。ですが「社内の研修になるのなら」と考え、さっそく会社に持ち帰って「瀬戸芸研修会」を実施することにしました。行き先も行動も自由。ただし、体験を社内で共有することをルールとしました。

私は本島、高見島、粟島を訪れました。感じたことを言語化しなければならないのですが、正直に言って言葉になりません。実際に足を運んでこそ分かる、圧倒的な体験でした。どの島も感動の連続です。

次の写真は高見島のアート作品です。廃屋となった建物を貫くように、無数のアクリル板が突き刺さっています。外光はアクリル板を通って室内に差し込み、雲が太陽を覆えば光は弱まり、室内は薄暗くなります。どうすることもできない外部環境の変化に翻弄されながら、島が歩んできた歴史を表現しているとのことでした。その説明文を読んだ瞬間、思わず涙がこぼれました。作者の意図が心の奥にまっすぐ届いたのです。
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そして何より、瀬戸内海の自然そのものがアートでした。参加した誰もが感動し、心を動かされて帰ってきました。

実は、本島から丸亀港へ戻る船に乗れないというハプニングがありました。係員の方に「これに乗れないと高松空港の飛行機に間に合いません」と伝えても、どうすることもできません。途方に暮れていたところ、「私は時間に余裕があるから」と声をかけ、席を譲ってくださった方がいました。本当に感謝しかありません。満席のはずの帰りの飛行機では、横3席がぽっかり空いており、おそらく私と同じように船乗れなかった方々の席だったのかもしれません。改めて、譲ってくださった方への感謝の思いがこみ上げました。

高見島と志々島は『男はつらいよ ~寅次郎の縁談~』のロケ地でもあると知り、帰宅後に映画を観ました。満男の不器用な恋の行方と、徳永英明さんの歌声にまた涙がこぼれました。そんな瀬戸芸も今週末で閉幕します。次は2028年の開催です。社内では感動が冷めやらず、また行きたい!が参加者全員の意見でした。〇島の郵便局員だった〇彦さん、島の皆さん、あたたかく接していただきありがとうございました。

※今日も1名が駆け込み瀬戸芸を実施中!明日は私と同じ西の島々を巡るそうです。
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