「できる!」ビジネスマンの雑学
2015年04月23日
[040]動物愛護の名を借りた募金活動?ゾウの曲芸禁止広がる

 米国動物愛護団体「PETA」の度重なる虐待批判を受けて、アメリカのサーカスからゾウの曲芸がなくなるようです。

ゾウがサーカスからいなくなる?「虐待」批判で
 米国で親しまれてきたサーカスの動物ショーが、「虐待」との批判を受けて姿を消しつつある。
 インターネットなどを利用して主張を展開する動物愛護団体の強力なメディア戦略が、批判的な世論をつくり出している。
(中略)
 PETAは30年以上にわたり、調教師がしつけのため棒でゾウの体をたたく行為を「虐待」と指摘し、棒の使用禁止を訴えてきたが、世論の反応は鈍かった。ところが近年、ゾウをたたく場面を編集した動画をネット上に掲載し、ツイッターなどソーシャルメディアで拡散させると、市民の関心を一気に集めた。
(引用:YOMIURI ONLINE 2015年4月19日)

 世界最大とも言われるこの動物愛護団体は、2011年にはゾウを助けるiPhoneゲームを作ったり、米議会にサーカスからゾウの芸を追放する法案を提出していました。今回はTwitterを使うことでより高い効果が得られたようです。
 あまりこの団体に詳しくない筆者は、「PETA」の皆さんは信念を持って行動されていますね、という感想しかありません。

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 ただ抗議対象があまりに恣意的、安易すぎるようです。米大陸で絶滅からようやく復活したオオカミを、狩猟と称して娯楽で撃ち殺すアメリカ人にPETAは何と言っているのでしょうか。
 中国では絶滅したと宣言して早々に強制絶滅させられた「ヨウスコウ・カワイルカ」がいますが、PETAが保護活動をしていたとは聞いたことがありません。大海原に何十万頭も生息するクジラやイルカを守るふりをするより、中国に一刻も早く揚子江を浄化させる方がよっぽど有益だと思います。
 しかしPETAはそっちには動きません。何故か。センセーショナルに報道されて話題になり、寄付金が集まる活動には熱心ですが、倍返ししてきそうなやっかいな相手にはどんな動物虐待をしてようが知らんぷりだからでしょう。

 ちなみに抗議活動には熱心なPETAですが、動物の保護活動は不得意なようです。
 ・過去11年間に三万頭近くの動物を殺処分した。
 ・保護した動物の9割は殺処分した。
 ・PETAの車にはペット殺処分キットが常備してある。
(参考サイト:Daily Mail Online 2013年4月8日付け)
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2305571/Shocking-photos-reality-PETA-animal-home.html

 動物の解放を訴えながらその89%を殺処分している行為に、偽善だとの非難も浴びています。慈善活動ならぬ、偽善活動もいいところです。PETAが一番気にかけている保護対象は他ならぬPETA自身なのでしょう。

 野生の希少動物を狩る娯楽狩猟、スポーツハンティングは欧米のお金持ちの高級な趣味だそうです。お金持ちは違う意味で野生動物を大切にしますから、気前よく大金を寄付してくれるでしょうし、そうしなくとも高額な狩猟ライセンス料は動物の保護活動にも回されています。

 だからゾウが働き口を失っても、希少動物が絶滅したとしても、PETAも「スポーツハンティング」も絶滅することはなさそうです。
(水)

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