「できる!」ビジネスマンの雑学
2017年08月28日
[435]本当にこれでいいのか、ブー!

 本日は、ちょっといいお話とちょっとかわいそうなお話。

 場所はロンドンから西へ200km、イギリス南西部に位置し、ストーンヘンジがあることで知られるウィルトシャー州。緑美しい丘陵が広がるのどかな農村で事件は起こりました。

 まだ寒さの残る2月のある晩のこと。農場が大火事になり、火元の納屋では、母豚と生まれたばかりの子豚たちがあやうく丸焼け、という事態になりました。

火事から救出の子豚たち・・・
 ウィルトシャーのミルトン・リルボーンで今年(2017年)2月、レイチェル・リバースさんの農場の納屋で火事が発生し、わら60トンが燃えた。納屋にいた雌豚2匹と子豚18匹は、地元ピュージーの消防士たちに救出された。
(BBC NEWS JAPAN 2017年08月23日掲出)

 やれやれ、よかったですね、子豚たち。消防士さん、ありがとう。

 ところが、話はこれだけでは終わりませんでした。

2017082801.jpg

 子豚たちのその後の運命や、いかに!

・・・ソーセージとなって 助けた消防士たちに
 それから半年たった今月(8月)、リバースさんは豚たちを食肉として処理し、ソーセージに加工して、消防署にプレゼントとして送り届けた。
 リバースさんは「菜食主義の人たちはすごく嫌がるはず」と話す。消防士たちはバーベキューでソーセージを楽しみ、「最高だった」、「おすすめだ」と称賛した。
BBC NEWS JAPAN 2017年08月23日掲出)


 このニュースでは、ソーセージがおいしかったことを三度も繰り返し伝えていますが、子豚たちの気持ちは一切書かれていません。

 筆者が変わりにお伝えしましょう。

 「助けておいて食べるのか。本当にこれでいいのか、ブー!」

 ◆

 ところで、かわいい子豚が大活躍する異色の農村映画、「ベイブ」(米・1995年公開)をご存知でしょうか。

 この映画の主役を務めた子豚には実物が使われていたのですが、品種はランドレース種といい、生後半年で約100kgにも成長します。

 そのため、撮影中はかわいい盛りの子豚を、とっかえひっかえ登場させていたそうです。その数はのべ200匹以上にもなったとか。

 そして、図らずも成長してしまった主役の元子豚たちは・・・、本来のお仕事に戻り、その身をもって撮影スタッフを慰労したそうですよ。

 ベイブたち、子豚たち、ごくろうさま。そして、ごちそうさま。(水)


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