「できる!」ビジネスマンの雑学
2018年05月28日
[547]伝統ある国体に「eスポーツ」、2019年茨城大会から

 スポーツと言えば体を動かすものと相場が決まっています。国民体育大会、略して「国体」といえば、高校生から大人までが各県単位で各種スポーツを競う、国をあげての一大スポーツイベントです。

 そんなスポーツの祭典で、このたび大改革が行われました。

 2019年の茨城大会から、なんと「eスポーツ」を競技に組み入れることになったのです。

国体でeスポーツ 全国対抗「ウイイレ」大会、19年秋に
 ゲームをスポーツ競技としてとらえる「eスポーツ」の大会が、国体(国民体育大会)の「文化プログラム」として開催される。来年秋に茨城県で開催される「いきいき茨城ゆめ国体」で、コナミのサッカーゲーム「ウイニングイレブン」シリーズを活用し、全国初となる都道府県対抗のeスポーツ大会が実施される。
 来年2月から各都道府県内で予選会が開催され、秋に茨城県内で決勝が行われる。
ITmediaNEWS 2018年5月23日掲出)


 かつてゲームセンターは、不良のたまり場、悪いことを覚える場所として学校や父兄から白い目で見られていました。もちろん、ゲーマーもしかり。働く意欲もなく家に引きこもってゲームばかりやっている(誤解ですが)からには、自堕落な人間に違いがない。

 悲しいことにゲームに対する認識は、これが世間の常識でした。

 ところが世の中は変わるものです。県の代表としてゲームプレーヤーが国体に派遣されるのです。

 競技種目はいまのところサッカーのみで、使用するゲームは「ウイニングイレブン」限定。とはいえ、プレーヤーである選手には、基礎体力も走力もボールさばきも不要。指先ひとつでできるサッカーの試合とは、どんなことになるのでしょう。

2018052801.jpg

 ところで、いったいどんな人が出場するのでしょうか。「キャプテン翼」ばりのオーバーヘッドシュートを華麗に決めるのが、おじいちゃんやおばあちゃんならば、観客席が盛り上がることに違いありません。

 このバーチャルなサッカー競技の場合、監督はどうなるのでしょう。eスポーツプレーヤーは選手も監督も兼ねているのかも。いえ、ウイニングイレブンには「監督モード」があり、選手の動きはPCにまかせて、プレーヤーは観客として見ているだけ。そうなるとPC対PCの対決になりそうです。

 この「ウイニングイレブン」はオンライン対戦に対応しています。茨城県の競技会場にプレーヤーを集める必要はありませんが、それでは国体を各県もちまわりで続ける意味が失われます。やはり茨城の会場に選手を集めるのでしょうね。

 今後、サッカーに限らず、テニスや水泳、十種競技など多方面に広がっていきそうな「eスポーツ」。これまでのスポーツ競技との共存を考えると、興味の尽きない話題ですね。
(水田享介)

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■関連リンク
「いきいき茨城ゆめ国体」公式サイト
https://www.ibarakikokutai2019.jp/

「ウイニングイレブン」公式サイト(Konami)
https://www.konami.com/wepes/2019/jp/ja/


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