「できる!」ビジネスマンの雑学
2018年08月24日
[582]「生きる」原点は昆虫が教えてくれた 香川照之さん

 世の中には、ときどき変わった趣味の方がいます。

 たとえば、鉄道愛好家(通称:鉄ちゃん・鉄子)といっても、実に様々です。運転をしたい人、アナウンスをしたい人、鉄道の写真は撮るが乗る気はない人、乗りも撮影もしないが列車の走行音が好きな人、レールだけを見るのが好きな人・・・。
 ひとつの趣味であっても、細かく分類されています。一般の人からはなぜそれが好きなのか、とうてい理解しがたいのですが、当人にとっては譲ることのできない話なのです。

 同様に、子どもの頃の虫好きが大人になっても治らない(失礼)人がいます。たとえば、古くは博物学者のファーブル、日本では東京大学名誉教授の養老孟司先生、カブトムシ大好きの哀川翔さん、カブトムシゆかりさん、セミ(脱け殻限定)好きの中川翔子さん・・・。

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※「ヨゥ!」と挨拶する脱け殻(筆者撮影)

 なかでも虫好き(特にカマキリ)が昂じて、カマキリの姿に憑依してテレビ番組を作った方が、歌舞伎俳優の香川照之さんです。

『香川照之の「昆虫すごいぜ!」』(Eテレ)
http://www.nhk.or.jp/school/sugoize/

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※『香川照之の「昆虫すごいぜ!」』公式サイト(Eテレ)

 カマキリ先生の成りきり度が高すぎて、共演者の子どもたちから恐れられるほど。その熱演には役者とは違った本気が感じられます。(番組は上記のサイトから全編を視聴できます)

 そんな昆虫好き、香川照之さんのインタビューがこの夏、ウェブで公開されました。

Webナショジオ・インタビュー
「生きる」原点は昆虫が教えてくれた 香川照之
芸能界きっての昆虫好きとして知られる俳優、香川照之さんが、国立科学博物館で開催される特別展「昆虫」のオフィシャルサポーターに就任した。尽きることない昆虫愛、そしていかにして昆虫に魅せられるようになったのか、幼少時代にまでさかのぼって話を聞いた。
(聞き手=芳尾太郎(ナショナル ジオグラフィック日本版サイト編集長)/構成=腰本文子/写真=的野弘路)
ナショナルジオグラフィック 日本版サイト 2018年7月17日~20日)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/18/070500012/

【内容】
第1回 クマゼミとの衝撃的な出会い
第2回 カマキリは人生の師匠
第3回 ロケ先で楽しむ昆虫採集
第4回 昆虫の生き様に気高さをみた

 香川照之さんの昆虫に寄せる熱い思いは、筆者にもじわじわと伝わってきます。
 というのも筆者も、今は亡きミュージシャンの吉良知彦さん(ZABADAK)と世田谷の雑木林でクワガタ採りをした後、何かに取り憑かれたのか、ふらりとシェンクァン(ラオス)やベトナムの山奥にオオクワガタや蝶を探しに行った経験があるからです。

 香川さんはこうも言っています。
 「ケータイまみれで時に自分を偽って生きねばならない子どもたちや、軟弱になったとか草食系とか言われる男子たちにそんな昆虫の姿を見せたい。人間は昆虫から学ぶことがたくさんあるんです!」...(香川照之の「昆虫すごいぜ!」 公式サイトより)

 昆虫にはひとのこころをつかみ、こころをうごかす、何かがあるのかもしれませんね。(水田享介)

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■関連リンク
国立科学博物館 公式サイト
特別展「昆虫」開催中(開催期間:7月13日(金)~10月8日(月))
http://www.kahaku.go.jp/


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