「できる!」ビジネスマンの雑学
2018年12月21日
[629]「クリぼっち」に負けるな。それが普通

 もうすぐクリスマス。しかも今年は「平成最後のクリスマス」

 おそらく今週末の連休中、テレビやラジオなどのマスコミは、楽しげなクリスマスソングをこぞって流し続けるでしょう。そしてこう問いかけてきます。

「パーティーの予定は?」
「イブの夜はどこのレストランを予約したの?」
「クリスマスプレゼントは用意した?」
「恋人はサンタクロースです!」

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 そんな賑々(にぎにぎ)しい予定もなく、クリスマスをひとりで過ごす人のことを「クリぼっち」と呼ぶそうです。

 まったくもっておおきなお世話です。

 バブルに浮かれたかつての輩はもう消えたはず。マスコミはいつまで華やかな思い出を追いかけ続けるのでしょう。世の中はとっくにクリスマスイベントがただのバブルだったことに気がついています。

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 それはアンケートの結果にも現れています。

7割が「クリスマスはいつも通り過ごす」
20代独身男性の4割は"クリぼっち"
 LINEがクリスマスの過ごし方に関する調査を行ったところ、「いつも通り自宅で過ごす」(51%)、「仕事やアルバイト」(19%)と、およそ7割の人がいつもと変わない日を過ごす予定であることが分かった。(中略)
 一方で、20代独身男女にクリスマスを誰と過ごすか聞いたところ、1人で過ごす"クリぼっち"予定の男性は39%、女性は30%いることが分かった。
ITmedia 2018年12月14日掲出)

 20代男性の4割がクリスマスをひとりで過ごすことを選択しています。立派です。別の統計では女性でもひとりの割合は高まっています。

女性7割「クリぼっち」抵抗なし 通販協会調べ
 平成最後のクリスマス、1人で過ごす「クリぼっち」はかわいそうではない――。日本通信販売協会(東京・中央)によると、女性の7割が「クリぼっち」に抵抗がないことが分かった。「クリぼっち」で過ごす予定だと答えたのは約5人に1人だった。 47都道府県の20~50代女性1万人を対象に10月中旬、インターネットを通じて調査した。
 「クリぼっちは少しかわいそう」だと思うかを聞いたところ、69%の女性が「そう思わない」と回答した。世間ではクリスマスは恋人や友達と過ごすものとされてきたが、女性の意識の変化が見てとれる。
日本経済新聞 2018年12月11日掲出)

 今年のクリスマスは平日、しかも連休明けの平日。誰もがたまった仕事で大忙しではないでしょうか。マスコミ(主にテレビです)がどんなにおもしろおかしく茶化そうと、年末ぎりぎりの連休明けに、今日はクリスマスだからなどと浮かれていられるはずがありません。

 かわいそうなのはひとりで浮かれているクリスマス大好き人間だけでしょう。

 みなさんは敬虔なキリスト教徒のクリスマスを体験したことがあるでしょうか。

 筆者は学生時代、キリスト教徒の友人の勧めるままに、クリスマスの日に教会を訪れたことがあります。
 そこは暖房もなく、見上げると寒々とした高い天井のある空間で、地味な服を着た信徒のみなさんが、これまでの苦労話を延々と打ち明ける場所でした。
 おおよそ四時間ほど告白と説教を聞いた私は、ワインのひとくちもケーキの一切れも受けることなく、ジングルベルが鳴り響く夕方の街中にたったひとり放り出されました。

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 いまだ不幸を知らなかった自分を初めて知った日でした。

 真実の宗教行事とは、本来そういうものかもしれません。クリスマスの日が、あなたがこころからの祝福を受けられる日でありますように。(水田享介)

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