奈良国立博物館(奈良博)では、特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」を明日、2025年4月19日(土)から開催します。(2025年6月15日まで。展示替えあり)
この展示は奈良国立博物館が令和七年(2025年)で開館130周年を迎えることを記念して、初の本格的国宝展を開催するものです。
本展示名称が「超 国宝―祈りのかがやき―」とあるように、国宝112件、重要文化財16件を含む、143件の至宝を一堂に集結します。
展示構成は、七つの称に別れており、仏教美術、奈良博草創期の文化財、神道の至宝、写経や墨蹟など、日本の美を形作ってきた数々の名品を間近に干渉することができます。
観音菩薩立像(百済観音)、釈迦如来倚像、吉祥天像、菩薩半跏像(伝如意輪観音)などいずれも国宝指定の至宝が並びます。
なかでも日本史を学んだ方はよくご存じの「七支刀(しちしとう)」(奈良・石上神宮 通期展示)が展示されます。
七支刀についてはこちらに解説があります。
日本書紀と七支刀
一見して、左右に互い違いに3本ずつの枝状の刃が付くという珍しい形の刀剣だと思われるでしょう。
最近は漫画やゲームで似た形状の武器が登場することがあるようですが、現実にはこのような形の刀剣は世界で1振りだけ、唯一無二の宝剣です。
(1089ブログ・東京国立博物館)
古墳時代の四世紀に「百済の王から当時の倭国王へ贈られた」という七支刀は、古代の国際交流の証でもあります。
本展示のチケットは本日(2025年4月18日)まで前売り券を販売しています。購入手続きは以下の奈良博公式サイトから行えます。
「超 国宝―祈りのかがやき―」・公式サイト
https://oh-kokuho2025.jp/
今後、同規模の展示があるかはわかりませんが、国宝が112件も揃うことはなかなかありません。この機会に奈良へ訪れてみてはいかがでしょうか。(水田享介)
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奈良国立博物館・公式サイト
https://www.narahaku.go.jp/