今週末は空から降りかかる災難に注意した方が良さそうです。とは言え、空を見上げていてもその危険を回避できるわけではありません。

　なにしろ重さ500キログラムの金属の塊が、時速240キロで落ちてくるからです。
　その正体は50年以上も昔、旧ソ連が打ち上げに失敗したロケットの金星着陸船なのです。

旧ソ連の金星探査機、9～11日ごろに地球落下　 NASAなど予測
50年以上前に旧ソ連が打ち上げて地球を周回している金星探査機の一部が、5月9～11日にも地球に落下する恐れ･･･。
（日本経済新聞 2025年5月8日）



　1972年3月31日、バイコヌール宇宙基地（旧ソ連領）から打ち上げられ、金星で観測する予定であったこの探査機はチタン製の外殻を持ち、衝撃や高熱にも耐えるよう頑強に作られているそうです。地球の大気圏突入でも燃え尽きることなく、ほぼそのまま落ちてくると予想されています。

　もし、あなたが広大な農地か庭を所有していて運良くそこに墜落すれば、1970年代の最先端の宇宙工学のかたまりをまるごと手に入れられることでしょう。
　それは途方もなく貴重でたいへんなお宝であること、間違いなしです。

　ちなみに宇宙ステーション「ミール」で実際に着用された「ソユーズの船内服」が「開運！なんでも鑑定団」（テレビ東京）に登場しましたが、その評価額はと言えば･･･。

スプートニク１号・ソユーズの船内服と操縦席
船内服はソコルKV-2という、1986年から91年くらいにかけて宇宙ステーションミールで使われた本物･･･。
（テレビ東京・「開運！なんでも鑑定団」 2011年2月8日放送）

　それよりも比較的新しめの宇宙服ですが、こちらも宇宙で使われた証拠があるため超高額評価となっています。加須市長ご本人の評価額は、控え目の700万円でしたが･･･。

ソコル宇宙服
依頼人は加須市長。地元の「加須未来館」のことで番組の力を借りたいと応募･･･。開館から23年経ち展示品の多くは時代遅れとなり、自慢のフライトシュミレーターは故障中。さらにフロアの3分の1が農作物を売る直売所のため未来感は皆無。
（テレビ東京・「開運！なんでも鑑定団」 202024年9月17日放）

　宇宙からお宝が降ってくる･･･。夢が膨らむお話ですが、くれぐれも落ちてくる宇宙船にだけは当たらないようご注意を！（水田享介）

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【関連サイト】
加須未来館
https://www.city.kazo.lg.jp/soshiki/shougai/kazomiraikan/6606.html