2025年9月の今月、サンマは近年まれに見る豊漁が続いています。
価格も昨年までとは大違い。1尾が200~300円ほどで見事な大きさ。これだけでおかずの主役になれるほど身が詰まっています。筆者もすでに2回ほどいただきました。
「10年ぶりにとんでもなく大きい」サンマ豊漁が続く
8月の水揚げ量は2024年の"2倍"...1尾88円の鮮魚店も
8月の全国のサンマ水揚げ量は約5000トンで、2024年の同じ時期の2倍ほど。さらに9月の水揚げ量は8日までに、すでに約5000トンに達しており、店頭にも大ぶりなサンマが並び、買い物客を喜ばせている。
(FNNプライムオンライン 2025年9月8日)
サンマの豊漁は実に10年ぶりとのこと。筆者が長年なじみにしている鮮魚店では毎年、秋になると大きなトロ箱に生のサンマが一尾百円程で特売になっていました。
そんな秋の風景も久しく見ることがなくなって、確かに10年ほどは経っています。
ではなぜ、サンマの豊漁が前触れもなく今年起きたのか。
一説にはここ何年も続いていた黒潮の大蛇行が終了したからとか。いや、これまで根室沖でサンマ漁をしていた中国船が今年は南米のイカ漁に行ってしまったからとも。
本当の理由はいまだ不明ですが、消費者の私たちは豊漁が続く今のうちに、せっせとサンマを食べた方が良さそうです。
なぜならば、9月4日から漁獲量の制限が始まったからです。
サンマ "予想以上の水揚げ" 受け入れ追いつかず漁獲量を調整
「全さんま」=全国さんま棒受網漁業協同組合によりますと、先月、全国で水揚げされたサンマの量は4987トン・・・。今月に入り、4日までの4日間の水揚げ量は、速報値でおよそ4980トンと、すでに8月の水揚げに相当する量になっています。
(NHK NEWSWEB 2025年9月5日)
買ってきたサンマはどう調理しましょうか。
炭火で塩焼きが一番、という方も多いでしょうが、市街地でモウモウと煙を出すのははばかられます。
筆者は頭、内臓、尻尾を切り落としてオリーブオイルに浸し、アルミホイルで密閉した蒸し焼きが定番です。![]()
※平鍋をアルミで密閉して両面焼きグリルで10分ほど蒸し焼き
グリルで焼けば煙も出ません。
味付けもオイル漬け、ニンニク風味、ローズマリー風味など変えることで飽きずに食べられます。ぜひともお試しあれ。(水田享介)