福島の書店さん(西沢書店 @books_nishizawa )のツィートで知りました。
2026年7月1日より「2万5千分の一の多色刷り地形図」(国土地理院発行)が値上げになります。その値上げ金額は・・・、
435円(従来・税込)⇒854円(新価格・税込)
2倍近い価格アップです。
2万5千分1地形図(柾判 多色)の価格改定のお知らせ(令和8年7月1日予定)
令和8年7月1日から2万5千分1地形図(柾判 多色)の価格を改定させていただきます。
(国土交通省国土地理院 2026年6月1日)
https://www.gsi.go.jp/SERVICE/keiyaku/20260601_00001.html
筆者は高校時代に山岳部に入ってから、国土地理院の地図で登山ルートを確認する重要性を学びました。大学に入り山スキーを楽しむようになると、山小屋周辺の地形図を手に入れて向かいました。地図と懐中コンパスは山登りの相棒的存在。等高線の混み具合から急斜面を読み解くのは自慢にもならない技術でした。
筆者が学生の頃、地図一枚は百~百五十円程度で買えた時代。地図は2色刷りか3色刷りの素っ気ないものでしたが、それで十分でした。かれこれ十年近く、国土地理院のお世話になった計算です。ただし、それは数十年前も昔のこと。
2013年からは多色刷りの地図に変わり、山の高低差、道路識別などが色分けされてさらに見やすくなったようです。
2万5千分1地形図が変わります
(国土交通省国土地理院 2013年9月5日)
https://www.gsi.go.jp/chizuhensyu/chikeizu20130905.html![]()
※2万5千分1地形図「高知」の新旧比較(原寸大の一部分)![]()
※2万5千分1地形図「奥多摩湖」の新旧比較(原寸大の一部分)
今回の値上げはこの多色刷りの地形図(柾判 多色)です。今のうちに必要箇所の地図を手に入れておいた方がよいでしょう。
取り扱う書店も少なく、また希望の地域の在庫があるとは限りません。今月中に注文を入れておくこと(※価格の確認も)をおすすめします。
国土地理院地図販売店一覧
都道府県ごとの国土地理院地図販売店一覧です。
(一般財団法人日本地図センター)
https://www.jmc.or.jp/fukusei-hanpu/hanbai/
ところで、地図を携帯する時、四つ折りにすると開く時に何手間もかかります。それを解決するため、地図の折り方には独特の技がありました。
手間なくぱっと開けるのが「蛇腹折り(じゃばらおり)」。最近では「ミウラ折り」や「トルコ折り」などの新しい折り方も生まれています。
宇宙開発に応用される折り紙の技術
三浦公亮(みうら こうりょう)博士(現:東京大学名誉教授/日本折紙学会会長)が1970年に考案した「ミウラ折り」だ。ミウラ折りは、大きな紙であっても、その対角線部分を押し引きするだけで、即座に展開、そして収納ができる折り方である。この特長を活かし、日本では携帯用の地図、観光ガイド、電車の路線図などの製品に利用・・・。
(政府広報オンライン 2021年12月)
https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/202112/202112_05_jp.html
※ミウラ折りで折られた地図(上記サイトより引用)
Photo: Courtesy of Inoue General Print Co.,Ltd.
今の時代、ネットのデジタルマップやスマホのナビ付きマップで用が足りるのは否定できません。しかし、登山中はもとより、電気や通信が届かない場所や、災害などの緊急時には紙の地図はやはり頼りになります。
値上げのお知らせで、懐かしさとともに途切れていた紙の地図とのつながり、その大切さに思いを馳せることができました。
関係の深い場所の地図は、いざという時のため゛防災用として手元に置いておくのもいいかもしれませんね。(水田享介)