「できる!」ビジネスマンの雑学
2015年04月09日
[030]ヤマトの逆襲始まる「宅急便コンパクト」と「ネコポス」

 まさかの法令違反と糾弾されて、今年3月末をもって終了したヤマト運輸の「クロネコメール便サービス」。これまでの経緯やヤマト運輸の取り組みについては以下のサイトを見ていただければわかるでしょう。

[ヤマト運輸]クロネコメール便廃止のお知らせ
http://www.kuronekoyamato.co.jp/mail-haishi/

 「クロネコメール便サービス」を引き継ぐのは「クロネコDM便」ですが、今回注目したいのは、新サービスとして4月1日から始まった「宅急便コンパクト」と「ネコポス」です。
「[ヤマト運輸]ちっちゃいのでた!」
http://www.kuronekoyamato.co.jp/campaign/201503cmlp/

0409012.jpg
(イラストは本文と何ら関連がありません)

【宅急便コンパクトとは】
宅急便コンパクト(商品案内ページ)
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 「宅急便コンパクト」は宅急便60サイズより小さな荷物を、2種類の専用BOXで配送するサービス。要するに宅急便の一番小さいサイズ。最大割引を適用すると、同一地域内で594円が354円に。また関東発は南東北・信越・中部・北陸までが同一地域として扱われる。そのため東京から名古屋へ最低で354円。大阪へ401円、九州へ538円で配達する。(※別途、専用BOX代65円が必要)
【宅急便コンパクトのサイズ】
2種類の専用BOXを用意(専用BOX代65円)
 1. 専用BOX =縦25cm × 横20cm × 厚さ5cm
 2. 専用薄型BOX= 縦24.8cm × 横34cm

 宅急便コンパクト専用BOXですが、サイズを守り、「宅急便コンパクトの商品ロゴを外装に表示」すれば取り扱うそうですので、自作すれば65円分がお得になりそうです。

【ネコポスとは】
ネコポス(商品案内ページ)
nekoposu.jpg

 一方、「ネコポス」は事前に登録した法人やネットオークションを対象としたポスト投函タイプの宅急便サービス。料金は「定価額を設けず、数量などに応じて、お客さまごとに決めさせていただきます。」(ヤマト運輸のサイトより)とのことなので、勤め先のある方はヤマト運輸と相談するとよいでしょう。ちなみに一個あたりの上限送料は378円。
 ネコポスについては、デジタル化を進めて、出品者も落札者も匿名性を保ったまま荷物のやり取りができるようにしたいとの計画があり、将来はオークション取引での利用を促進させたい模様。

【ネコポスのサイズ】
・角形封筒 A4サイズ(31.2cm以内×22.8cm)以内
 ※ただし、23cm×11.5cm以内を除く
・厚さ2.5cm以内
・重さ1Kg以内

 どちらも宅急便サービスですから、配達日は通常の宅急便と同等の扱いですが、配送事故の補償は「宅急便コンパクト」で3万円まで、「ネコポス」で3,000円までとなっています。

 「宅急便コンパクト」は郵便局のレターパックプラス(全国一律510円)と競合する商品、「ネコポス」はおそらく「ゆうメール」と競合すると考えられます。
 定期的、または大量に発送する業務がある場合は、どちらがお得か比較検討されることをお勧めします。
(水)

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