「できる!」ビジネスマンの雑学
2017年08月04日
[428]「大ラジカセ展」14日まで開催中、西武渋谷店

 このコラムでカセットオーディオ人気が再燃しているらしい、とたびたび取り上げてきました。

[254]若者から再評価、2016年は「カセットテープ元年」(2016年06月20日)

[309]ネット音楽の時代に、カセットテープ新発売(2016年10月26日)

[370]まさかまさかの、ラジカセ復活とCD消滅の未来予測(2017年03月22日)

 ついにこの夏、その人気が本物であることが確かめられます。

 ただいま東京・渋谷の西武渋谷店で「大ラジカセ展」が開かれています(2017年8月14日まで)。

懐かしいラジカセ展 若い世代も関心
 ラジオとカセットプレーヤーが一体となったいわゆる「ラジカセ」の展示会が東京のデパートで始まり、ラジカセをかつて使っていた中高年だけでなく、アナログの音やデザインに魅力を感じるという若い世代の人たちも会場を訪れていました。
 この展示会はラジカセの販売が国内で始まってからことしで50年目にあたるということにちなんで、東京・渋谷区にあるデパートが開いています。会場には50年近く前の昭和43年に発売された国内で初めてとされる、かつてのアイワ製のラジカセなど、平成5年までに販売されたおよそ100台が展示されています。
NHK NEWS WEB 2017年8月2日掲出)

 ラジカセと聞いて、その形状が頭に思い浮かぶのは、30代以上の人ではないでしょうか。
 さらに付け加えると、思い浮かべたラジカセのカタチは、人によって千差万別なのは言うまでもありません。

 というのも、各家電メーカーが(失礼ですが)好き勝手にデザインしたため、スピーカーが無駄に大きいもの(筆者は持ってました)、用途が分からないイコライザー付き(持ってました)、編集ができるダブルカセット(これも持ってました)、オートリバース機能(これは便利でした)、などバリエーションは数限りなく増大していったのです。

 その姿はカンブリア紀に起きた生物の爆発的誕生(いわゆるカンブリア爆発:Cambrian Explosion)を思い起こさせます。

2017080401.jpg

 色も形も千差万別のラジカセですが、変わらないのはただひとつ、カセットテープの規格でした。

 ですから、かつて若者の間では、

 「これ聞きなよ」 「これ、聞いてください」

 とカセットテープのやり取りができたのです。

 カセットテープという永久不変の規格を手に入れた家電メーカーは、ラジカセ作りに安心して専念できました。ユーザーにとっても、録音・編集・再生できるメディアはこれ以外なかったわけですから、ある意味で幸せでした。

 お気に入りの曲を集めたカセットに、手作りのレーベルを差しはさんだ経験は、誰しも一度はあることでしょう。

 技術力のある人は、ラジオから録音(エアチェック)した曲を寄せ集め、曲紹介には自分のナレーションを入れるという難易度の高い編集をしていたそうです。要は自分がパーソナリティ(懐かしい)を務める、マイ音楽番組を作っていたのですね。

 筆者の大学時代、中国語の先生はご自身の声を直接録音したカセットテープを、ヒアリング学習用にプレゼントしてくださいました。先生の声の後ろで鳴る風鈴の音をいまも懐かしく思い起こします。

 ミュージシャンの間では、発売前の曲を録音したメディアは、どんな形であれ「デモテープ」、「デモテ」と言うそうです。今ではUSBだったり、HDDデータ、メールの添付ファイルなど、さまざまな形態ですが、「デモテープ」という言葉はこのカセットテープが由来かもしれませんね。
 そう思うのは筆者だけではないはずです。

 さて、昔話はこのくらいにして、続きはぜひ渋谷西武店の会場でお聞きください。(水)

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大ラジカセ展 ~shibuya extra【since1968】~

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