「できる!」ビジネスマンの雑学
2017年09月08日
[440]太陽フレア、今日午後3時過ぎに地球到来か

 ここ数日、にわかに話題に上っているのが、太陽の大爆発太陽フレアです。

 太陽フレアは9月8日の午後にも地球に到達するようで、私たちの生活に影響を及ぼすのでは、と危惧されています。

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通常の1000倍の大型太陽フレアを観測
~11年ぶり、地球への影響は9月8日午後の見込み~
 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)は、日本時間2017年9月6日(水)に、太陽面中央に位置する黒点群2673における2回の大型の太陽フレア現象の発生を確認しました。このうち、日本時間20時53分に発生した現象の最大X線強度は、通常の1000倍以上に及ぶ大型のものです。この現象に伴い、高温のコロナガスが地球方向に噴出したこと及び高エネルギーのプロトン粒子の増加が確認されました。コロナガスは日本時間9月8日(金)15時から24時ごろにかけて、到来することが予測されています。
国立研究開発法人情報通信研究機構 2017年9月7日発表)


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※人工衛星SDOで観測された太陽画像(左: 可視光、右: 紫外線)(NICT 公式サイトより引用)

 太陽フレアとは何でしょうか。「情報通信研究機構(NICT)」の説明によると、こうです。

「太陽フレア現象」
 太陽の黒点群の領域で生じる爆発現象。この現象に伴い、強い紫外線やX線、電波等が放射される他、高温のガスが放出されるコロナ質量放出(CME)現象が生じることもある。発生したフレアの最大値により、小規模なものからA、B、C、M、Xの順にクラス分けされている。

 そして、今回の太陽フレアの規模は最大のXクラスで、通常の千倍の規模だそうです。

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※人工衛星GOESによって観測されたX線強度(NICT 公式サイトより引用)

 このフレアに含まれる高エネルギーの粒子が、人工衛星や通信機器に影響を及ぼし、一時的にGPSが正しく動作しなくなると予想されています。

 過去には大規模な停電(カナダ・1989年)衛星の故障(日本)を引き起こしました。

 NHKのニュースでは
「9月8日夕方から真夜中まで注意する」

ように呼びかけています。

太陽で大規模爆発 8日地球に影響出るおそれ
 太陽活動による地球への影響を予測する「宇宙天気予報」を出している情報通信研究機構の石井守室長は「太陽は今、活動が低下している時期だが、この時期にこれほど大きな爆発が起きたことには正直驚いた。あす夕方から真夜中にかけて短波通信やGPSに影響が出る可能性がある。最近は情報通信技術が非常に高度になっているので、想像していないところで何らかの影響が出る可能性もあり、注意が必要だ」と話しています。
NHK NEWS WEB 2017年9月7日掲出)

 「注意が必要」とだけ言われても、対策のしようがありませんね。

 GPSに影響があるとすれば、スマホの位置情報がおかしくなったり、カーナビのナビゲーションが役に立たなくなる、ということが考えられます。誤った情報を受け取り続けた通信機器が、正常に戻らなくなる可能性も考えられますから、興味本位で接続するのは避けたほうが無難でしょう。

 筆者はこの時間帯は、パソコンやインターネット機器の接続ケーブルをはずして、できるだけ通信機器の電源は落としておくという、消極的ですがカミナリと同様の対策を考えています。

 みなさんはどのような対策をお考えでしょうか。(水)

追記:
太陽フレアの到達が予想よりも約6時間も早まり、
「大量の粒子が8日午前9時ごろから地球に到着し始めた」(NICT)そうです。

<太陽フレア>影響は? GPS誤差、停電の恐れ
Yahoo!ニュース・毎日新聞 2017年9月8日 11:38 掲出)


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