来月、6月から小泉農林水産大臣肝いりの備蓄米が、5㎏2000円程度で出回るようです。
その備蓄米が令和3年~4年産と言うことで、「古古米」、「古古古米」などと称して味は悪かろう、家畜のエサレベルと批判がわき起こっています。確かに古いお米ですが、まだ食べたこともないマスコミや政治家がここまでの悪評を立てて、いったい誰が得をするのでしょうか。
お米論争はマスコミやSNSにまかせて、当コラムでは古いお米をおいしくいただくレシピをご紹介します。調理にかかる時間は、たったの数分です。
【梅ごはん】
材料(2~3人分)
米・・・・・3合
梅干し・・・3個(お米1合に梅干し1個)
炒りゴマ・・大さじ3
青シソの葉・・ひと束
(※レシピ:辻調理師専門学校 東京)
1.梅干しをお米と一緒に炊く
2.炊きあがったら梅干しのタネを取りのぞき、ゴマを振りかける
3.茶碗に盛りつけて、刻んだシソの葉をふりかける![]()
※季節のスナップエンドウを添えて、彩りよく
筆者は毎年、南高梅を購入して自分で梅干しを漬けています。写真では2年ものの梅干しを使っています。お米は実家の兄から届いた古古米(夢しずく)です。
梅干しと一緒に漬けていたシソも足して炊きました。梅干しの強い酸味が抜けて、とても食べやすくなりました。
レシピのバリエーションとしては、
1.ごはんを炊く水をだし汁に変える
2.みりんを1合あたり大さじ1
3.塩を小さじ1弱
4.しょう油を少々![]()
※写真はだし、みりんを足し、梅シソも追加
など加えるとさらに風味が増して、おいしくいただけます。
古古米、古古古米は新米とは違います。もしもの時のため、冷蔵設備で保管されていた大切なお米です。今がその「もしもの時」ではないでしょうか。
味比べすること自体が間違っています。
目の前にあるお米をどう調理すればおいしいのか。そのことに全集中しましょう。(水田享介)
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【参考レシピ】
梅ごはん(梅干しの炊き込みご飯)のレシピ/作り方
(白ごはん.com)
https://www.sirogohan.com/recipe/umetakikomi/