なつかしい漫画キャラクターが東京・立川にやってきました。
「生誕130年 阪本牙城 タンク・タンクロー展」
たましん美術館にて開催中(東京都立川市)
https://www.tamashinmuseum.org/post/tanktankuro
漫画史によほど詳しくなければ「タンク・タンクロー」と聞いてわかる方はいないでしょう。
「タンク・タンクロー」とは、いったい何ものなのか?
展示会リーフレットにはこう紹介されています。
知られざる日本の「元祖ロボット漫画」!?
公式サイトには「日本SF漫画の元祖」とも。
ロボットでありSF漫画の元祖でもあるのが「タンク・タンクロー」。さっぱりわかりませんね。
それもそのはず。「タンク・タンクロー」が少年誌で連載を始めたのは今から90年以上も昔、1934年(昭和9年)のこと。
テレビもない時代、ディズニーなど海外アニメも普及していなかった時代です。いわゆる「戦前」(太平洋戦争前)と言われた昭和の日本に登場した日本初のロボット漫画、それが「タンク・タンクロー」だったのです。
「鉄腕アトム」(手塚治虫)の連載開始が1952年ですから、アトム登場の18年も昔のことになります。
未来をイメージするキャラクターの登場は、当時の子ども達に驚きを持って迎えられたことは想像に難(かた)くありません。![]()
※リーフレット(表)
この「タンク・タンクロー」はチョンマゲ頭にまん丸の胴体という奇妙な形。胴体には8つの窓があり、その窓から刀、ピストル、大砲、翼、プロペラなどの道具を出しては悪者をやっつけるという悪を懲らしめるヒーローだったのです。
漫画の画風もかわいらしくもあり、シュールでもあり、作者のキャラクター造形力、発想の豊かさは今も色あせていません。
【開催概要】
会 期:2025(令和7)年7月19日(土)~9月28日(日)
会 場:たましん美術館(〒190-8681東京都立川市緑町3-4多摩信用金庫1階)
開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休 館 日:月曜日(7月21日、8月11日、9月15日(月・祝)は開館。
7月22日、8月12日、9月16日(火)は休館)
入 館 料:500円、高・大生300円(中学生以下無料)
【関連イベント】
ギャラリートーク:会場をめぐりながら出品作品について解説します。
日 時:8月8日(金)14:00-14:30
講 師:藤森梨衣(本展企画者/女子美術大学美術館 学芸員)
会 場:たましん美術館 展示室
備 考:申込不要/参加費無料(別途、要入館料)
ワークショップ:キッチンリトグラフでポストカード作り
日 時:8月23日(土)①11:00-12:30/②14:30-16:00
講 師:早川佳歩(アーティスト・版画家)
会 場:多摩信用金庫本店3 階 たましん事業支援センター(Win センター)
参加費:1000 円
対 象:中学生以下(小学3年生以下は要保護者同伴)
定 員:各回10名
※詳細は公式サイトをご覧ください。
「たましん美術館」公式サイト
https://www.tamashinmuseum.org/
小中学生の皆さんは、待ちに待った夏休みがスタートしました。レトロで新しい「タンク・タンクロー」をテーマに自由研究をするのも面白いかもしれませんね。(水田享介)