本州側の尾道市と四国側今治市間にある「しまなみ海道」は、瀬戸内海の島々を９つの橋でつなぐ全長60キロの道路です。左右に瀬戸内の絶景を眺めながらドライブを楽しめる観光スポットになっています。また、サイクリングの聖地として日本のみならず海外のサイクリストからも絶大な人気を集めています。

　その人気ぶりは昨年の当コラムでもご紹介しました。

[882]瀬戸内しまなみ海道、開通２５周年、イベント盛りだくさん
（2024年04月19日）
https://www.asuka-g.co.jp/column/2404/012566.html


※今治側から見るしまなみ海道（筆者撮影）

　このサイクリング人気の高まりを受けて、10月から尾道～今治の間で26年ぶりに船の旅、航路が復活することになりました。

消えた航路"26年ぶりの復活!?"
「橋はあるけど」船でも行ける！
仕掛け人はJR西日本
"サイクリストの聖地"として知られる瀬戸内海の「しまなみ海道」、その南北の玄関に位置する広島県尾道と愛媛県今治のあいだに旅客航路が復活します。2025年10月より、...。
（乗りものニュース 2025年9月13日）


※航路地図（公式パンフレットより）

　この航路は昔あった船旅を復活するものではなく、サイクリストの利便性を最優先した旅客船、タイムスケジュールとなっています。

　運航日は10月の土・日・祝日の計9日間。また今治港発と尾道駅前桟橋発のふたつの航路がしまなみ海道途中の瀬戸田港と井口港で接続する形になります。

　運賃は連続する2日間は何度でも乗り降り自由の定額運賃。しかも自転車持ち込み料金込みで、航路により1,000円、2,500円、5,000円（すべて税込）。途中の島で一泊したり、脚力に自信のある方は航路を最短に設定したりと自分好みの旅行計画に船の旅を組み込むことができます。


※来島海峡大橋を船から見上げる。こんな景色が見られるかも。（筆者撮影）

　タイムスケジュール、チケットの購入など、詳しくは下記のサイトにてご確認ください。

AREA INFOエリアインフォ
広島・尾道～愛媛・今治間を船でつなぐ
実証実験がはじまります
（せとうちパレットプロジェクト・JR西日本）


※公式パンフレット

　暑すぎた夏も終わり、行楽の秋がやって来ます。ぜひ、しまなみ海道に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。（水田享介）