2025年は紛争や戦争が世界各地で止むこともなく、収拾の気配も見せずに年末を迎えようとしています。
これを受けてなのか「金(Gold)相場」は、1グラムが2万5千円に近づき最高値を更新中(2025年12月25日現在)です。![]()
「金価格推移」
(三菱マテリアル・公式サイトより引用)
「戦時の金」とも「有事の金」ともいわれ、永遠の輝きを持つ「金」。国力や国家の信用度に左右される通貨(紙幣)より、普遍的価値と世界中で通用する絶対的資産のゴールドは、紛争続きの現代にあって、その価値が色あせることはなさそうです。
昨年、当コラムでは伊豆半島にあるテーマパーク「土肥金山」(といきんざん)をご紹介しました。この施設では250キロの金塊を常設展示していました。
[928]伊豆・土肥金山で金に触れる体験はいかが
(当コラム 2024年11月01日)
https://www.asuka-g.co.jp/column/2411/012687.html
この金塊、2005年の価値は4億円でしたが、2024年10月には38億円の評価額となり、一躍、時の人(金)として大いにマスコミを賑わせました。物価高の昨今、夢のある話として喜ばれたのでしょう。![]()
また、昨年には自然界で金塊が生まれる秘密が解き明かされました。
天然の「金塊」はなぜできる? 長年の謎の答えは「地震」か、研究
なぜ石英の鉱脈から大半の金塊が見つかるのか、実験に成功した研究者が結果に歓喜
(ナショナル ジオグラフィック 2024年9月10日)
簡潔にまとめると、石英を叩き揺らした時に発生する電気ショックで金塊が出現するというのですから、「現代の錬金術」の誕生ですね。
◆
錬金術に頼らずとも、金は大地に眠る鉱物のひとつにすぎません。日本では佐渡ヶ島の佐渡金山、アメリカでは西海岸のゴールドラッシュが有名です。金が集まっているところさえ掘れば、土地の所有権の話を別にして、誰でも金を見つけることはできます。
大がかりな設備投資をせずに金を得るには、川の砂を浚(さら)う昔ながらの砂金採りがあります。川の中や河原で土砂混じりの泥水から皿を使って金を選り分ける、いわゆるパンニングですね。
平たい形状で内側に何段もの段差をつけた黒い皿(パンニング皿)で泥と砂金を根気よく選り分ける様子がよく紹介されています。
ただ砂金は純金で採れるわけではなく、石英などの石が食い込んでいたりします。高度な精製技術がなければ、金相場のような高値はつきにくいようです。
工具、遠征費、労働時間を考えると、金への愛情と熱意、ロマンがなければ報われないかもしれません。
手っ取り早く金を見つけるには、すでに商品化された金製品が良さそうです。古い宝飾品や指輪、腕時計のほか、万年筆の18金などのペン先が意外に値段がつくそうです。
確実な物は、昭和から平成にかけて発行された「10万円金貨」をおいて他にはありません。発行当時は額面通りの10万円で売り出された(?)通貨ですが、純金製のためいまや、30万円以上で取引されているとか。![]()
このコラムを書き上げてすぐ、財務省から「1万円銀貨の偽造貨幣を発見」したとSNSにて発表がありました。
お気を付けください。
偽造1万円銀貨幣が発見されました(令和7年12月25日)
今回発見された偽造1万円銀貨幣は、真貨と比べて光沢がないため、色が全体的に白っぽく表面にザラつきがあるように見えるほか、直径が真貨よりやや小さいという特徴...。
(財務省 令和7年12月25日)
https://www.mof.go.jp/policy/currency/fake_money/10000yen/20251225.htm![]()
※財務省SNSより引用
◆
ところで「土肥金山」の金塊の展示は、惜しくも今年(2025年)7月で展示が終了しました。
金塊は展示終了、砂金採りも値上げ心配 金高騰の影響は観光などにも
展示を始めた05年、金塊の時価総額は約4億円だったが、展示最終日は約11倍の43億6300万円に。
(朝日新聞 2025年10月3日)
展示終了の理由としては、保険金の費用が上がりすぎたためとのこと。ルーブル美術館で大がかりな宝飾品盗難事件が起きたこともあり、賢明な判断かもしれません。
金塊展示は終了しましたが、「土肥金山」は12月27日(土)、リニューアルオープンするそうです。金について詳しく知る機会になるといいですね。(水田享介)
---------------------
■公式サイト■
伊豆市指定史跡「土肥金山」
https://www.toikinzan.jp/
※行き方、営業時間、料金は公式サイトにてご確認ください。