近年の天気予報は、雨がいつから降るかや雪の降る降らないの予測がかなり正確になりました。「これからの雨雲の動きを...」というアニメーションを見ることで、夕方○時までに帰宅すれば、傘はいらないと予測している人も多いことでしょう。
こうした気象予報は十年前には考えられなかった進歩で、とてもありがたいものです。しかしひとつ困ったことがあります。
それは、気象用語にいつの間にか聞き慣れない新用語が頻繁に登場し始めました。気象衛星やスーパーコンピュータの活用で、新用語が必要になったことはわかりますが、言葉の意味がわからないとせっかくの予報が一般人には伝わりません。
そこで、気象のニュースなどでよく使われるが意味までは知らない用語、最近出始めた耳新しい用語をまとめてみました。![]()
■冬将軍
たしかNHKの天気予報で冬将軍のイラストがたびたび登場したことで知られるようになりました。氷をイメージしたブルーの甲冑がいかにも寒そうです。寒波の到来を感覚的につかめるようになった功績は大きい。
■冬日
その日の最低気温が0℃未満の日。マイナスの温度が記録されればその日は冬日となる。
■真冬並み
その地域のある期間の最も低い平均温度を下回る時に使われます。感覚的には「この冬いちばんの寒さ」に近い表現。ただし気象庁では定義していない。
■真冬日
その日の最高気温が0℃未満の日。
■線状降雪帯
梅雨時や夏によく聞く「線状降水帯」の雨が雪になったもの。JPCZとも言う。
■JPCZ
JPCZとは、(Japan-sea Polar airmass Convergence Zone)の略。日本語は「日本海寒帯気団収束帯」となる。テレビ局によっては「線状降雪帯」を使う。
冬に寒気の流れが日本海上でぶつかり合い、そこにできた強い雪雲が列島に吹き込んで大雪を降らせる現象のこと。日本海沿岸の大雪報道では、JPCZが発生しやすい時や発生した時によく使われる。
近畿北部、再び警報級大雪の恐れ
29日以降、京都・兵庫付近にJPCZ発生の可能性も
(京都新聞DIGITAL 2026年1月27日)![]()
■爆弾低気圧
急激に発達して台風波の暴風雨をもたらす温帯低気圧のこと。中心気圧が24時間で24hPa以上低下するものをいう。気象庁の予報では使われていない。
■南岸低気圧
冬から春にかけて関東南岸を西から東へ通過する低気圧のこと。関東平野、なかでも神奈川、東京都心、房総半島へと移動しながら雨、もしくは雪を降らせる。冬に南岸低気圧発生と聞くと、東京都心は大雪の可能性が高まる。
■房総前線
南岸低気圧が通過するときに、千葉県の房総半島付近に発生しやすい局地的な前線。この前線が現れると関東地方で雪もしくは雨に見舞われる。
■ゲリラ豪雨
局地的に短時間に降る豪雨のこと。予測が難しい。
ゲリラ豪雨のしくみ
(tenki.jp)![]()
■酷暑日
その日の最高気温が40℃を越えた時に呼ぶがまだ気象用語ではない。従来は35℃以上を「猛暑日」と呼び、それ以上の高温日の呼び方はなかった。
気温40度以上は「酷暑日」 気象庁が新名称検討 来夏にも使用開始
(朝日新聞 2025年9月17日)
いかがでしょうか。気象予報がわかりやすくなったでしょうか。
今週末は再び強い寒波が押し寄せてくると予報が出ています。不要不急の外出は控えて、「暖かくしてお過ごしください」(水田享介)
----------
【関連リンク】
予報用語-気象庁が天気予報等で用いる予報用語
(国土交通省・気象庁 2025年3月現在)
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/mokuji.html