「できる!」ビジネスマンの雑学
2026年01月30日
[1073]サザエさん、台湾へ行く

 テレビアニメ『サザエさん』は、1969年(昭和44年)のテレビ放映から、55年以上経った今も続く長寿番組です。日本で育った子どもたちなら知らぬ者はいない人気番組でもあります。

 そんな『サザエさん』が初の海外進出を果たしました。台湾のケーブルテレビで今月(2026年1月26日)から毎日・月~金の放送が始まりました。

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※台湾のランドマーク「台北101」(台北市)

『サザエさん』台湾でアニメ放送開始!海外展開スタート
経緯説明「ファミリー向け作品が常に高い人気」
「テレビ局側からも、家族で安心して視聴できる作品へのニーズが高く、『サザエさん』は日本で長く愛されてきた定番作品であることから、台湾市場においても親和性が高く、安定した展開が期待できる...。
河北新報ONLINE 2026年1月26日

 台湾での番組タイトルはズバリ、『海螺小姐』


※(株)エイケン【公式】・Xより

 今でこそ日本アニメは海外で高い評価を得ていますが、かつては過激な暴力性、露出過多、残酷さなどの演出により、子どもに見せるにはふさわしくないと外国で問題になっていました。

 これに比べると『サザエさん』のわかりやすいストーリーと親子で視聴できる安心感が、台湾のテレビに評価されたポイントのようです。

 また、今も日本文化の痕跡が残る台湾社会には『サザエさん』が醸し出す昭和の雰囲気はうまく溶け込みそうです。

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※港に残る煉瓦倉庫街。ここから台湾バナナが日本に送られていた(高雄市)

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※古い記憶を今にとどめる煉瓦壁(高雄市)
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※旧高雄港駅に今も佇む日本製蒸気機関車(高雄市)

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※日本統治時代の託児所を書店に改装(台北市)

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※当時の面影を残す閲楽書店の内部(台北市)

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※台湾版『夜廻り猫』。日本漫画もいち早く流行(台北市)

 先日、当コラムで『日本昔ばなし』を取り上げました。その中で海外では日本文化を勉強するのに最適な教材と見ていることを紹介しました。

 もし日本に行くことができたら、「日本人と同じことがしたい、日本の日常生活を体験したい」と願う外国人は意外に多いそうです。

 日本語、日本文化を学ぶ海外の人にはなじみのない日本人の礼節、挨拶の興味深い作法、日本家屋での過ごし方、日常の日本食...、そのすべてがアニメの中で動く実例となっています。おそらく『海螺小姐(サザエさん)』も同様に生きた教材になることでしょう。

 外国人が日本の風習を学ぶには、テレビアニメは最高の教科書です。

 日本に住む私たちが見ると当たり前でしかないことを、そのまま丁寧に描き続けた『サザエさん』。その地道で誠実なアニメ作りの真価が、海外でも輝くことになりそうですね。(水田享介)
※文中の写真はすべて筆者撮影


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「サザエさん」・公式ホームページ
https://www.sazaesan.jp/

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