3月も半ばに入り、いま一番人気のフルーツと言えば「いちご」をおいて他にはないでしょう。
スーパーの目立つ場所には必ずと言ってもいいほどに様々な銘柄のいちごが勢揃いしています。
栃木からは売り出し中の「とちあいか」。福岡からは絶対王者の「あまおう」。長崎、佐賀からも新顔が続々と登場しています。
いちごならではのイベントとして「いちご狩り」は欠かせません。
筆者も伊豆(静岡)、埼玉、都内など各地でいちご狩りを楽しんできました。
いちご狩りといってもその営業スタイルは千差万別。まず入園料の有無があります。入園無料なら園内食は禁止で摘み取ったいちごは買い取り制。有料ならば時間制限ありの食べ放題。入園料は高めでも取り放題、食べ放題。![]()
どのスタイルにも長所短所があり、お目当てのいちご農園があれば、入念な下調べが欠かせません。
このいちご狩りでよく聞く言葉があります。
ひとつは「食べ負ける」。もうひとつは「元を取る」。
「食べ負ける」とは入園料に見合う程いちごが食べられなかったこと。「元を取る」とは入園料よりもたくさんのいちごを食べられたこと。
どちらも払った入園料に見合ったいちごを食べたかということです。こういうタイプは摘み取ったいちごを買い取るスタイルの農園にはまず入らないでしょう。
そもそも自分で摘み取った新鮮ないちごとスーパーに並ぶいちごを同列に扱っていいのでしょうか。いちご狩り農園の経費とは?思い悩んでいたところ、タイムリーなニュースを見つけました。
いちご農園の経営と入園料の関係を考察したニュースがこちらです。
"いちご狩り"はなぜ「食べ放題」で儲かる?
何個食べたら元が取れる?農家が明かすビジネスモデルの裏側
いちご狩りの相場は約2000円から3000円。さらにいちごの収穫時期は12月から5月中旬までの、わずか半年間だけ。果たして農園はどんな戦略で儲けを出しているのか。
(ABEMA的ニュースショー 2026年3月14日)![]()
入園料を2,500円の場合では、いちごひとパックを700円とすると「3パック半にあたる40個以上を食べるとざっくり元が取れる」(上記ニュースより引用)そうです。
ひとりで3パック以上のいちごを一度に食べられるものでしょうか。筆者には到底無理な相談です。
やはり、いちご狩りは一種の豪華なアトラクションであり、いちご農家さんへの「有料摘み取り手伝い」という複合的なイベントではないでしょうか。
いちご狩りとは利用者にとっては農園の営業スタイル、入園料とルールの絶妙な関係を読み取るゲームにも似ています。数日前からの天候も、いちご狩り当日のいちごの味に影響するという猛者も筆者は知っています。
そして、当日にどんないちごに出会えるのか。完熟しているのかそうでないのか。いちごを摘み取るのは自分自身です。
まさに、いちごとの一期一会(いちごいちえ)。それがいちご狩りなのです。(水田享介)