「南高梅」といえば、肉厚で味の良い高級梅干しの代名詞です。その産地である「和歌山県みなべ町」で、新たな農産物が育っています。
みなべ町の梅農家、永井さんは梅よりも手間のいらない作物を探し続けて、10年前からあるものの栽培を始めたそうです。
それは、「マカダミアナッツ」。
"梅の産地"誇り胸に マカダミアナッツ栽培への挑戦
「梅の産地が衰えていくのは見過ごせない」
梅の高級品種「南高梅」を生み出し、有数の産地となっている和歌山県みなべ町でベテランの梅農家が新たな挑戦...。
(NHK ONE 2026年3月26日)
実は、ここみなべ町でも生産者の高齢化などにより耕作放棄地となった梅畑が増えているそうです。
特産の南高梅が育つ畑なのに...。とはいえ急斜面の多い梅畑を維持するのは、高齢者の方には難しくなっている現実に目を背けることはできません。
ハワイみやげのマカダミアナッツチョコとしてよく知られるナッツですが、その存在が確認されたのはなんと1857年、場所はオーストラリアでした。
ナッツについて-マカダミアナッツ
理想的な脂肪酸編成と快い口当たりの最高級ナッツ
(日本ナッツ協会)![]()
このマカダミアナッツは梅畑と同じ乾燥した畑を好み、落ちた実を拾う収穫方法まで梅と一緒。梅の収穫に使っていた農具もそのまま流用できました。
また、殻の固いマカダミアは獣害や鳥害もないなど、思いのほか栽培しやすい作物であることがわかってきました。
ただし、マカダミアナッツの木が実を付けるまでに8年ほどかかるそうです。
永井さんが栽培を始めた10年前は75歳の時。実を付けるまでの年月の長さをどう乗り越えられたのでしょうか。これだけで物語ができそうですね。
このような農作物の転作は、他の県でも試みられています。
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(毎日新聞 2025年12月22日)
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(松山市 2025年12月22日)
これまでの特産地、特産品のイメージから一歩進んで、新たな農作物にチャレンジする精神。これこそがこれからの日本の農業を支えるチカラなのかも知れませんね。(水田享介)