写真フィルム内蔵の簡易カメラなのか、それともレンズ付き・カメラ付きのフィルムなのか-言い方に迷う撮影機能付きフィルムの「写ルンです」。1986年の登場以来、そのユニークなネーミングと使いやすさで一気に普及しました。
カメラは難しい、うまく写せないと悩む方々に支持されていたようで、旅先で中高年層がこの「写ルンです」で撮影している姿をよく見かけたものです。
その人気もデジカメやカメラ付きスマホの登場で終わったかと思われました。
撮影したその場で確認できるデジカメが当たり前になると、もうフィルムカメラには戻れない~誰もがそう思っていました。
2026年7月1日、富士フイルムは発売40周年を迎えたレンズ付フィルム「写ルンです」シリーズの新商品を発表しました。![]()
※「写ルンです」40周年 特別ロゴマーク
しかも、2種類も。ひとつは防水モデルの「写ルンです Active」(8月発売予定)、もうひとつは黒白フィルムモデルの「写ルンです Black and White」(9月以降)。
40周年の「写ルンです」に20年ぶり新商品
防水モデルとモノクロ専用
写ルンです Activeは、水深10mまでの水中での撮影に対応したモデル。通常よりも大きいフィルム巻き取りノブとレバー型のシャッターボタンを採用...。
写ルンです Black and Whiteは、シャープで粒状感の滑らかな表現が特徴の黒白フィルムを採用したモデル。被写体がより際立つアーティスティックな写真が撮影できる...。
(ITmedia NEWS 2026年7月1日)![]()
※商品写真
デジタルカメラに慣れきってしました筆者は、水中写真を撮るつもりはなく、黒白写真ならカラー画像から色情報を取ればいいのではと思ってしまいます。
でも、それではダメなんですね。水辺で遊んでいる姿を撮影者も参加して撮りたいし、モノクロームの風景を想像しながら撮りたいんでしょう。![]()
※撮影画像例![]()
※撮影画像例
最新のデジカメもスマホカメラも、数千万画素もある高精細画像にAIが手助けしてくれる撮影技術、シャッターチャンスもピントもフルオート...。
なんでも機械まかせの撮影は、たとえきれいに撮れたとしても楽しさまでは写せないのかも知れません、カメラマンにとっても写される人にとっても。
この「写ルンです」の復活は、若い世代からの支持と売り上げに回復が見られたことによるものだとか。
スマートフォンの内蔵カメラが市販デジカメのハイスペックモデルを凌駕した今、もう画質の優劣を競う時代は終わったのです。
これからは楽しい時間を切り抜いたショットや想い出に残る一枚をどれだけ写せるかが問われるのです。それを象徴するのが「写ルンです」の復活に現れたと言えるでしょう。(水田享介)
※写ルンです、QuickSnap、写ルンですActive、および写ルンです Black and Whiteは富士フイルム株式会社の登録商標または商標です。