物価高の令和の時代、無駄を嫌いがちな消費者はタイパ(タイムパフォーマンス)、コスパ(コストパフォーマンス)につながる商品でなければ、見向きもしなくなっています。
そんななかで思いもよらない製品がヒットしているそうです。
どんな商品かというと「ネットワーク機器」。しかも装置として動作しない動作不可の製品です。
壊れていたり不良品ではありません。最初から動作しないことを前提で発売されており、2023年に第1弾を発売以来シリーズを重ね、現在は第4弾を迎えています。動かない機器がなぜ売れる?その理由とは?
6月11日発売の「手のひらネットワーク機器4」、
みっちり配線できるスマート光スイッチなど、制作陣のこだわりを紹介
株式会社ターリン・インターナショナルは、ITインフラ機器をミニチュア化したカプセルトイの第4弾「手のひらネットワーク機器4」を、6月11日から順次、全国のカプセルトイ自販機コーナーにて発売・・・。
(INTERNET Watch 2026年6月5日)![]()
※製品概要
サーバールームではおなじみのネット機器が、手のひらに載るサイズのオモチャとして発売(カプセルトイで1回500円)されているです。
おもちゃなので実物のように動作しなくて当たり前。
現代のオフィスではIT関係のスタッフが増えており、こうした無機質なネットワーク機器を日頃から親しんでいます。
それがかわいいサイズで現れたら、たぶん喜ばれるかなぁ・・・という発想だったようです(筆者の想像)。
その狙いは見事に大当たり。外見だけ似せるのではなく、ちゃんと機器メーカーの監修も受けています。これなら机の上に置いても違和感がありません。
しかも、このおもちゃの機器を収容するラックは売り切れだったそうです。
「別売りのシリーズ専用サーバーラック「日東工業サーバーラックFSシリーズ」へ搭載することも可能。同製品は在庫切れが続いていた・・・。」
(同上記事より引用)
このラックは冷却ファン、ケーブルホルダー、電源タップなども取り付けられる本格的な造り。機材を手にしたらラックに入れたくなるもの。ラックに空きスペースをみるとそこを埋めたくなるのは人情・・・。こうして人はネットワーク機器の「沼化」していくのでしょう。
この「手のひらネットワーク機器」シリーズは、先日のイベントでも好評だったようです。
ニッチなのに累計55万個のヒット
「手のひらネットワーク機器」第4弾を見てきた 今回のテーマは?
一般販売は(※6月)11日に始まったばかりだが、会場の頒布分は当日終盤には在庫がなくなるほど。「想定より多めに出したんですけど、それでもなくなってしまった。明日は午前中で終わっちゃいますね」(企画担当者)・・・。
(ITmedia NEWS 2026年06月12日)
そして、このたび新たな商品ジャンルが発表されました。それは「自作PCパーツ」。
"自作"できるカプセルトイ「手のひらPCパーツ」まもなく登場
インテル、GIGABYTEなど監修
CPUのカプセルには、CPUクーラー、6個のケース用ファン、電源ユニットを同梱。CPUとCPUクーラーは各マザーボードに、マザーボードや電源、ファンはPCケースに取り付けられる仕組み。足りない部分もあるが、ミニチュアの自作PCが作れる。
(ITmedia NEWS 2026年06月25日)![]()
※イメージ
インテル、ASRock、GIGABYTE、MSI はいずれも自作BCでは知られたメーカーブランドです。
今回のパーツは、インテルのCPUが1種類、マザーボードが3社、PCケースがひとつ。この3つを手に入れることで自作PCが完成します。CPUには6コのファンと電源が付属しますから、マザーボードとPCケースはどうしても欲しくなります。
自作PCを組む人は予算の関係であったり、何台も持っていても仕方ないという理由から、購入を諦めたCPUやマザーボードへの惜別の思いがあります。それを埋め合わせてくれるカプセルトイになるに違いありません。
裏をかえせば、ひとつ手に入れるとそのパーツが次々に仲間を呼び集める巧妙な仕組み。これはうれしくもあり危険でもあります。まさしく新しい禁断の趣味になるやもしれません。
ご自身の予算の範囲内で楽しい時間をお過ごしになることをおすすめします。(水田享介)