「できる!」ビジネスマンの雑学
2026年08月21日
[1153]夏の甲子園大会、あした決勝戦の監督が改革を訴えていた

 筆者は仕事の都合で、長時間の視聴が必要なスポーツ中継は見ないようにしています。サッカーW杯、オリンピック、メジャーリーグ(野球)など、いずれもアルタイムで観る習慣はありません。
 とはいっても、ホームランや得点シーンをまとめて視聴できるスポーツニュースは大好きで、スポーツを毛嫌いしているわけではありません。

 8月になると連日のように中継される高校野球も、同じ理由からチャンネルを合わせることはありません。

 8月22日(土)は高校野球の決勝戦が予定されています。

 実は、甲子園大会が始まる前、ある監督の発言をニュースサイトで読み、なるほどと感心しました。数日前にその記事を読み直したところ、驚きの事実に気がつきました。
 その監督とは決勝戦で戦う智弁和歌山の監督なのです。

【甲子園】智弁和歌山・中谷監督、
酷暑への危機感訴える「命の危険があるのではと...」
「今年の夏、県予選をやり切った感想で言えば『7回か9回か』ではなく『この時期にやるかやらないか』です。子どもたちの状態や相手チームを見ていて、命の危険があるのではと感じるシチュエーションが何度かありました」
日刊スポーツ 2026年8月4日

 高校野球大会を主催している朝日新聞では、大会本部が発表した熱中症患者の統計を報じています。

夏の高校野球、選手の熱中症疑いは9件 第10日まで、大会本部発表
 選手の熱中症疑いは、今大会は第10日までに計9件。・・・観客の救護室での熱中症疑いによる受診状況については、第10日までに82件(昨年同時期86件)だった。
朝日新聞 2026年8月15日

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 2026年の熱中症(疑い)は選手は9件。観客数では82件。暑さ対策をしていても10代の若者が体調不良、熱中症となっています。

 筆者は甲子園大会に限って熱中症発生統計を調べてみました。

 するとデータを取得できた2015年以降、毎年のように300~400人規模の高校生が救護室に運ばれ、手当を受けています。
 2017年は開会式でプラカードを持つ女子生徒が熱中症で倒れ病院で治療を受けています。この年は選手の足のけいれん、体調不良が続出。
 14日間で271人が熱中症でした。

 翌2018年の記念すべき第100回大会は、16日間で治療者が増加しました。
  ・救護室に運ばれた人:647人
  ・そのうち熱中症・日射病疑い:343人

 2019年も同様です。

  ・救護室取扱総件数:623件
  ・病院搬送:40件
  ・熱中症・日射病疑い:328人

※筆者がいくつかのAIを使って独自に調べた数字。AIは間違うこともあります。

 この状態を毎年繰り返すことが、はたして青少年のスポーツとしてふさわしいのか。どなたか早急に結論を出すべきでしょう。

 これは甲子園大会だけの問題ではなさそうです。実はテレビ中継の少ない地方予選大会でも同様の問題が起きています。

熱中症で倒れる生徒、記者の違和感 高校野球宮城大会開会式
 「倒れないようにするといっても、われわれが分かるわけないじゃないですか。誰が倒れる、倒れないって分かりますか」(宮城県高野連)
 県高野連の事務局によれば、開会式では毎年熱中症で倒れる生徒が出ており、今回の3人は決して多い数字ではないという。
産経新聞 2022年7月6日

 2022年でもそれ以前に起きた甲子園の教訓は活かされていないようです。大人が押しつける規律よりも自分の健康が大事と教える人は、高校野球の世界にはいないのでしょうか。

 もう、そろそろこの制度はご破算にして、大会そのものを設計し直す時期に来ていると筆者は考えます。

「選択肢を増やす方向があっても良いのかなと。たとえば全国大会が夏だけでなく、気候のいい時期に沖縄などで開催されたり、年間通して複数の全国大会、夏の7回制、秋や春の9回制、ウィンタートーナメント・・・」
(中谷監督・談、上記「日刊スポーツ」記事より引用)

 中谷監督の日焼けしたお顔が、甲子園までたどり着く道のりがいかに過酷かを物語っています。

 筆者がよく買い物をするお肉屋さんのご主人と先日、雑談した時のこと。

「息子が都立高校ながら甲子園目指しててさぁ。ベスト8迄行ったよ。お祝いに特上の和牛焼き肉を二十数人分用意して振る舞ったけどね・・・。」
筆者「どうしたんですか?」
「もうね、酷暑の中、5日間も野球やり続けて体力がなくなってたらしい。焼き肉を食べる元気もなくて、肉は半分以上も残っちゃったんだよ」

 残ったお肉と同様、嬉しい話とちょっと悲しい話が半分半分。食べ盛りの高校生男子が和牛の焼き肉を残すなんて。そんなことがあっていいのでしょうか。

 話は変わり、メジャーリーガーのお話。

 昨年、初夏の暑い日差しが降り注ぐドジャーズのベンチがテレビに映されました。そこにいたのはあのお祭り男の「キケ・ヘルナンデス」選手。

 彼は試合中にもかかわらず、棒キャンデーをおいしそうに頬ばっていました。しかも、両手に2本も持って、ペロペロ。


※上記はリンク切れのため、
実際のX動画は、こちらのリンク からご覧ください。

https://x.com/MLB_ABEMA/status/1948128746176991704?ref_src=twsrc%5Etfw

26082102.jpg
※X動画より引用

 それを見た同僚たち。どうしたでしょうか。

 キケを咎める選手はひとりもおらず、誰もが暑いからねぇと納得した雰囲気でした。

 筆者が「野球って自由でいいスポーツだなぁ」と思った瞬間でした。(水田享介)

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