トクする!情報成長術
2019年07月22日
第9回・通信制大学で学ぶ
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人生100年時代と言われるなかで、学び直す機会を持つ人が増えているようです。
私自身、40代で通信制大学の文学部に入りました。

仕事をしながら学ぶ決意をした理由は、今さらではありますが、古今東西の作家さんの作品を読む機会を作り、小説の全体像を掴みたかったのです。22歳から約20年、小説を書いてきて、どうやら今後も書き続けるだろうと感じたその時に、改めて自分が接している小説という世界を、今度は分析し、論じる側としても知っておきたい気持ちがありました。

私の場合、すでに一度大学を出ていたので、教養科目は免除となり、専門科目を受講するだけでしたが、それでも何十というレポートをこなさなくてはなりませんでした。しかも文学だけではなく、社会学や歴史や美術など、文学部としての他の科目も受講しないと卒業単位に達しないので、苦手な歴史では泣きたくなるくらい落第の連続で、かなり苦労してしまいました。

また、苦手だった英語も必修だったので、自分なりに必死に勉強しました。今まで40年間ずっと逃げ続けてきた、コンプレックスとも言える英語に向かい合うのは相当な苦痛を伴うものでした。単語の意味を調べるところから始まり、とにかく無我夢中で長文に取り組んでいるうちに、文章の大意を掴めるようになれたのですが、その時は本当にホッとしました。

さらに言えば卒業論文も大変で、4万字を超えるボリュームとなり、本を何十冊も読みました。製本して完成した時にはなんとも言えない喜びがありましたね。

周囲からは「なぜ今さら勉強しているの」などとも言われましたが、やり遂げた時の感動は、登山で山頂に立った時と似ている気がしました。登山がそこに山があるから登るように、勉強もそこに自分なりの課題があるから取り組むのだと思うのです。

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通信制大学での経験は電子書籍『社会人しながら、大学の通信生を卒業した私の中に起きたいろいろな良い変化たち。』にまとめていますので、ご興味あるかたに読んでいただければ幸いです。(作家・内藤みか(@micanaitoh))

illustration...Kakky



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