「できる!」ビジネスマンの雑学
2016年09月07日
[288]解読なるか「ヴォイニッチ手稿」、スペインで複製本に着手

 1912年、イタリアで発見された「ヴォイニッチ手稿」(※1)。謎の文字と挿絵が意味しているものは何でしょうか。15世紀の錬金術を記録したものと言う人や、暗号という人、インスピレーションで解読したと発表する人あり。お金目的のイタズラ書きと推察する研究者(※2)もいますが、結論はまだ出ていません。

 現物はアメリカ・イエール大学図書館に保管され、この古文書に秘められた謎の解明が進められています。
The Voynich Gallery(YALE UNIVERSITY)
(全ページを公開)
ヴォイニッチ手稿 - 完全図版集 (Kindle版 340円)
(Amazon サイト 「なか見!検索」で数ページ閲覧可能)

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※図版はいずれもイエール大学図書館「The Voynich Gallery Beinecke Rare Book & Manuscript Library」より

 そして、ついさきごろ複製本が出版されることになりました。

謎に包まれた「ボイニッチ手稿」、スペイン出版社が複製制作へ
 洗練された文字列と奇妙な植物や裸の女性の挿絵が描かれたこの古文書をめぐっては、神秘的な力が宿ると一部では信じられており、その解読に生涯を捧げる専門家もいる。現在は、米エール大学(Yale University)のバイネッケ図書館(Beinecke Library)で厳重に保管されており、ごくまれに保管庫から姿を現す程度だ。
 だがこのほど、スペイン北部の奥地に佇む小さな出版社「シロエ(Siloe)」が、同手稿の複製を制作する権利を得た。承諾を得るまでに約10年を費やしたという。
 古写本の複製を専門とする同出版社は、ボイニッチ手稿の正確な複製898部を制作する。複製では、羊皮紙上の染みや穴、破れの縫合まで忠実に再現される。
AFP BB NEWS 2016年08月22日掲出)

 複製本を制作するに至った理由は、多すぎる閲覧希望に対応するためだそうです。この複製本の価格はまだ不明のようですが、いったいおいくらになるのでしょうか。気になります。(水)

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※1 『解読不能の奇書「ヴォイニッチ手稿」の年代が特定される』
 (Gigazine 2011年2月14日)

※2 「ヴォイニッチ手稿の謎」
 (日経サイエンス 2004年10月号掲出)

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