「できる!」ビジネスマンの雑学
2016年11月16日
[318]今年は「ボジョパ」、新酒ワインの祭り

 11月16日(水)の深夜0時、日付が17日に変わると今年の新酒ワインが解禁となります。もちろん、言わずと知れた「ボジョレヌーボー」の解禁日ですね。

 11月の風物詩「ボジョレー ヌーヴォー」の2016年の解禁日である11月17日が迫り、羽田空港への初荷が10月29日にANA(全日本空輸)運航のフランクフルト便で到着した。
 輸入元となるサントリーワインインターナショナルの輸入ブランド部長で、日本ソムリエ協会認定のワインアドバイザーでもある新村聡氏は、「採れたての赤いイチゴ、ベリー系の果実を口の中でほおばったかのようなみずみずしい仕上がり」と紹介。春先のボジョレー地方は天候不順で気温が上がらず生産者も心配したそうだが、8月から9月にかけて好天に恵まれてブドウが成熟。ボジョレーの帝王と呼ばれる生産者、ジョルジュ・デュブッフ氏はその作柄を「驚きのヴィンテージ」と表現。できあがったワインを「『太陽のいたずら』とも言えるほど魅力的なもの」としている。
トラベルWatch 2016年10月29日掲出)

 この解禁日、毎年11月第3木曜日と定められています(※1)。これを決定したのはフランス政府ですが、時差の関係で日本が世界で一番早く解禁されることもあって、日本国内でも一定の人気を集めています。

 しかも、今年はボジョレパーティーを縮めて、「ボジョパ」(※2)と言うらしいです。

20161116.jpg

 ところでなぜフランスワインの解禁日が、遠く離れたこの日本で騒がれるのでしょうか。

 それには大きな理由があります。12月に入ればクリスマスシーズンとなり、放っておいても世間は盛り上がってくれます。ところが、日本の11月は10月と並んで、財布のひもを緩めてくれるようなイベントやお祭りが、ほとんどありません。

 何もイベントがないこの2ヶ月間をどうやって盛り上げるか、それは商業界にとって長年の課題だったのです。
 だからこそ、この季節にハロウィンパーティーがあり、ボジョレヌーボーがあるというわけです。

 海外から持ち込まれたお祭りは日本の文化になじまないとか、祝う理由がないとかいわれながらも毎年ニュースになっていると、なんとなく行事として根付いていく過程を、筆者は何度も目にしてきました。

 縁もゆかりもない行事にきわめて寛容な日本社会の、節操のなさと懐の深さに思わずため息をつく人も多いことでしょう。

 でも安心してください。世界にはもっと寛容な国があります。タイです。タイには新年を祝う「お正月イベントが年に3回」もあるのです。

 最初は西洋からやってきた 1)太陽暦のお正月で1月1日
 次は中国からやってきた 2)旧暦のお正月で2月の初旬
 最後はタイ国に古くから伝わる 3)ソンクラン祭り(水掛祭り)で4月中旬
 いずれのお正月もタイ人は仕事を休んで盛大にお祝いします。

 いかがですか。国際化を目指すとお休みが増える。決して悪いことばかりではないと思いますよ。(水)

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■関連リンク
※1=「ボジョレヌーボー」とは (サッポロビール株式会社 公式サイトより)
※2=「ボジョパ」 (サントリーホールディングス株式会社 公式サイトより)
 2016年の販売解禁は11月17日0時。サントリーは世代を超えて楽しむ「ボジョパ」を提案


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