「できる!」ビジネスマンの雑学
2017年01月20日
[344]Siri、Cortana。最新の音声操作を試してみよう

 みなさんはこのコラムをどんなツールで読んでいるでしょうか。もし、iPhoneやノートパソコンを使っているとしたら、今回のテーマをすぐに試すことができます。

 今回のコラムは、音声認識です。声を使ってITツールを使う方法をご紹介します。

 実は、iPhone/iPad などで動作している iOS や Windows 10 には、最新の「音声認識能力」が標準でついています。

 能力というとわかりにくいですね。ひらたくいうと、

 ・iPhoneには、「Siri(シリ)」
 ・Windows 10 には、Cortana(コルタナ)

が、あなたが話しかけるのを待っています。(残念ながら筆者はAndroid スマホを持っていませんので、Android 版は省略しますが、同等の機能が備わっているようです。)

 これらのツールは、画面をタップしたりマウスなどを使わなくても、操作や文書作成ができます。さらには、気晴らしに彼らと会話を楽しむことだってできます。少しぎこちないのはご愛敬ですが。

 以下の設定で音声による操作をスタートできます。チャレンジしてみませんか。

●iOS(iPhone/iPad)で Siri(シリ)を使う
 1.[設定]>[一般]から[Siri]を選ぶ
 2.[Siri]の項目をスライドしてアクティブにする
 3.[Siriを有効にする]をタップして許可する
 4.[言語]は日本語、[Siriの声]は男性、女性から選択

20170120-00.jpg

 本体下部にある[ホームボタン]を押しながら、Siri に話しかけてください。
 聞き取りモードになっているときは
 「話しかけてください。聞き取っています」と表示されます。

 聞き取れなかったときは
 「すみません、なんとおっしゃったのかわかりません。」と出てきます。

20170120-01.jpg

話しかけの例
 例‐1:「いま何時?」、「今日の天気は?」など情報を求める
 例‐2:「元気ですか?」、「疲れたなー」など気分を表現する
 例‐3:「こんにちは」、「またね」、「バイバイ」などの挨拶

 どうですか。Siri は応えてくれましたか?

 次に、音声だけで文章を入力します。
 1.メモを開きます。
 2.キーボードの下部にあるマイクをクリックして、文章を読み上げます。
 3.話した言葉が文字に変換されます。


●Windows 10 で Cortana(コルタナ)を使う

 Cortana を利用するには、使用者の声をインプットするマイクが必要です。ノートパソコンはマイクを標準装備していますが、デスクトップコンピュータはマイクを別途用意します。

 1.タスクバーにある[青い丸]をクリック。もしくは[よく使うアプリ]からCortana を選択
 2.表示された画面から、マイクのアイコンを押します。
 3.「聞き取り中」の表示が出たら、話しかけてください。

20170120-03.jpg

 例‐1:「いま何時?」、「今日の天気は?」など情報を求める
 例‐2:「寒いね」、「疲れた」など気分を表現する
 例‐3:「今日の予定を教えて」などビジネス会話

 声だけでWordを起動して、文章を入力します。

 1.[コントロールパネル]から[音声認識]をクリック
 2.[音声認識の開始]をクリック
 3.マイクのマークが出てきたら、声で指令を伝える

20170120-04.jpg

 例‐1:こう言ってください。 「ワードを起動」
     プログラムの選択画面で「Microsoft Word」が出たら、「1」と伝えて「OK」と言う。
 Wordが立ち上がるので、あとは文章を読み上げると、入力が始まります。

20170120-05.jpg

 今のところは、Siri や Cortana を使っても、作業効率が良くなるわけでも、操作が飛躍的に楽になるわけではありません。

 ただ、これらのツールがAIと結びついて、ユーザーによりよい選択を提示するなどのかしこい言動をするようになれば、一気に普及するでしょう。

 日本の国会でも答弁をAIで作る試みが始まっています。

国会答弁、AIが下書き=経産省が実験へ
 人工知能(AI)を駆使して、閣僚らの国会答弁の下書きを作成することができるのか、経済産業省がこんな実験を近く始める。過去5年分の国会会議録をAIに学習させ、政策課題や論点をまとめさせることを想定。行政機関でのAI普及につなげる考えだ。
 経産省はAIやモノのインターネット(IoT)技術を活用する「第4次産業革命」の旗振り役でもあり、自ら率先してAIを活用。作業効率向上に取り組む。国会答弁づくりは、前日の深夜や当日の未明までかかることも少なくない。経産省の取り組みが長時間労働の是正に役立つか、霞が関かいわいで注目を集めている。
時事ドットコムニュース 2017年1月2日掲出)

 気が付くと、私たちの身の回りのことの大部分は、AIがやってくれるという日が来るかもしれません。

 そのとき、私たちはどう振る舞えば良いのでしょうか。

 人が働く意味とは何か、人は何のために存在するのか。良くも悪くも、AI技術は私たちを深い困惑と新たな思索へと導いてくれるツールになるでしょう。(水)


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