「できる!」ビジネスマンの雑学
2026年07月31日
[1144]7月31日は「蓄音機の日」

 7月31日は「蓄音機の日」。これは発明王トーマス・エジソンが1877年のこの日に蓄音機(フォノグラフ)の特許を取得したことに由来します(※諸説あり)。

 蓄音機を発明した時に円筒形のレコードに音を吹き込んだのはエジソン本人でした。その音声はいまも聴くことができるのはご存じでしょうか。

 エジソンは「メリーさんのヒツジ」を歌ったと紹介する記事もありますが、実際はこの歌の歌詞をどなった(朗読した)のが真相のようです。

メリーさんのヒツジ
Thomas A. Edison speaks - Mary had a little lamb
https://www.youtube.com/watch?v=5ctLyLwwKWM
(Youtube 音声が流れます)

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※イメージ

 筆者は若い頃にパソコンで映像や音楽をコントロールするプログラムを組んでいたことがあり、その時のチュートリアル教材のひとつがこのエジソンの音声でした。
 使っていた開発言語がアメリカで開発されたため、教材も説明書もすべて英語でした。エジソンが叫ぶ「メリーさんのヒツジ」は、筆者にとっては今も懐かしい思い出となっています。

 エジソンの発明はこれだけに留まらず、電気の電送網、白熱電球の実用化(電気の灯り)、映画の発明などがあります。

 これらの発明は日本ではその普及の度合いにより、文明度を測るものさしとして使われていたように思います。

 昭和の時代、まだ電気が通っていない山奥や島嶼(とうしょ)部のいわゆる僻地では、文明未達地などと言われていました。しかし、1950年代まで電気が来ていない村は日本列島のいたるところにありました。
 電線を引くにはその費用負担を求められることがあったからです。(※今の若者には理解しがたいことですが固定電話を引くだけで7万円程かかっていました。)

 現在はスマホの電波かネットの電波が拾えない場所が文明の届かない地なのでしょう。

 さりとて、空調の効いた場所でネットとスマホに頼りきりの生活は快適でしょうが、本当にそれだけで文明化された生活といえるでしょうか。

 たとえば、「ランプの山小屋」や「ランプの宿」などの検索語で調べると、日本にも電気もスマホの電波も届かない生活を体験できる場所は今でも残っています。

 今年の夏休みは、スマホや電気から解放された環境、いわば、エジソンもジョブズもいない場所ににわが身を置いてみてはいかがでしょう。

 実は、エジソンの蓄音機は電気をいっさい必要としない、自己完結型の機械式音声再生装置です。なぜなら蓄音機を発明した1877年は、まだ電気を利用する手段がなく電化製品すら存在しない時代だったのです。

"電球を発明しなかった"エジソンが成し遂げたこと
エジソンは現代世界を定義する機器を発明し、画期的なイノベーションを完成へと導いた。例えば、エジソンが電球を改良したことで、世界中の家庭が電灯で照らされるようになった。
ナショナルジオグラフィック 2022年5月5日

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※イメージ

 電気がないと何もできないと思う現代人。かたや、電気のない時代から数々の発明品を産み出し、ついに長寿命の白熱電球、電送網を誕生させ、数々の電気製品を産み出したエジソン。

 エジソンは近代科学が花開く19世紀から人生をスタートさせました。

 「原理はわかった。でもそれがいったいなんの役に立つ?」

 18~19世紀の社会は科学研究は進みましたが、実社会にはまだ役立つ形として提示することはできませんでした。エジソンは常にその問いに挑み続け、持ち前の努力とひらめきで現代の便利な社会につながる発明品を製品化したのです。これこそが彼の文明度の高さではないでしょうか。

 発明王エジソンがが終生持ち続けた、そのバイタリティーこそ未来に受け継ぎたいものですね。(水田享介)

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