昨今の諸物価高騰の中で、コーヒー豆の値上がりはひときわ目立っています。パッケージの値段は以前とあまり違わなくても、内容量は300~400グラムだったものが、280グラム、240グラムとみるみる減少。ついには新パッケージと銘打って200グラムにやせ細って並ぶコーヒー豆の姿は涙なしには見ることができません。
昔サイズの袋を求めると、1000円は優に超えています。
実はコーヒー豆そのものの取引価格はここ数年で2倍になっていることが主な原因です。![]()
※「コーヒー豆価格の推移(2023年1月~2026年8月)」
(「世界経済のネタ帳」より)
https://ecodb.net/commodity/group_coffee.html
日本列島はその大部分がコーヒーを生産できる地域、いわゆる「コーヒーベルト」から外れています。国内でリーズナブルな価格でコーヒー豆を生産するのはかなり困難なことなのです。
「コーヒーベルト」についてはこちら...
[1102]岡山に群馬。なぜそこでコーヒー栽培?
(当コラム 2026年04月15日)
https://www.asuka-g.co.jp/column/2604/013015.html
こうした現状のなか、ここにきてコーヒー界隈に大きな発想の転換が起こりました。
去年、お米がスーパーの棚から消えた時にこんな流行がありました。お米がないなら、パスタやうどんを食べればいいじゃないか。
それと同じ発想で、コーヒー豆が高すぎるなら、その豆を使わないコーヒー飲料を作ればいいじゃないか。
えっ、コーヒーの入っていない飲み物はコーヒーと言えるの?
実はコーヒーの風味は、豆やトウモロコシ、野菜などのエキスで再現できるそうです。しかもそれを実現したのは日本の飲料メーカーです。それも1社だけではありません。![]()
※イメージ
コーヒー豆使わずにコーヒー味を再現 新たな飲料の開発広がる
気候変動の影響でコーヒー豆の供給をめぐるリスクの高まりが指摘される中、飲料メーカーの間では、別の原料を使ってコーヒーの味や香りを再現した新たな飲料の開発が広がっています。
(NHK ONE 2026年9月15日)
https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20260915de50271
コーヒーなのか? ウォーターなのか?
コーヒー豆を使用せずにコーヒーの味わいを再現した、全く新しい飲料 「ジョージア カフェウォーター ブラック」を2026年9月21日(月・祝)より全国で新発売...。
(日本コカ・コーラ株式会社 2026年9月14日発表)![]()
※画像提供:日本コカ・コーラ株式会
この秋から、各社からコーヒー豆不使用のコーヒー風味飲料を市場に投入する予定です。
いずれの飲料メーカーも自動販売機やコンビニの飲料コーナーに自社製品を並べていますから、近いうちに目にする機会がありそうです。
さてどんな味でしょうか。長年、愛飲されてきたコーヒーの座を奪取することはできるのでしょうか。そして肝心の価格は?
かつて、ビールと言えば麦芽から作られるものという常識が「第3のビール、発泡酒」によって塗り替えられた歴史があります。コーヒー風味飲料はその再来となるのでしょうか。(水田享介)