「できる!」ビジネスマンの雑学
2026年09月25日
[1166]メガソーラー、EV、データセンター。住宅地に迫る受難

 千葉県では雨量が観測史上1位となった「令和8年8月千葉豪雨(2026年8月13日)」に始まり、秋雨前線(2026年9月6日)、台風25号(2026年9月21日)と連続して、3回もの豪雨に見舞われました。

 埼玉、東京、神奈川の首都圏でも冠水した地域は多く、暴風雨や線状降水帯の恐ろしさを身をもって実感しました。

 雨が上がっても災害は継続しており、印旛沼では堤防が3カ所も決壊。付近一帯の農地、企業、店舗、住宅地が軒並み冠水被害を受けています。

 なかでも印旛沼にほど近いメガソーラー施設では、爆発を伴う火災が発生して、消火の術なく放置するしかない状態が続いています。

 ソーラー施設が新たな社会不安をもたらす事態になりました。

水没したソーラーパネルから発火、爆発音も 千葉・印旛沼氾濫
ソーラーパネルは発火と自然鎮火を繰り返し、10回以上の爆発音が確認されている。今後も発火する可能性...。
(消防)隊員が感電する危険もあることから消火活動は行っていない。
(毎日新聞 2026年9月24日)

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※イメージ・生成AI画像

 太陽光から電気を生み出すはずのメガソーラー施設は、爆発と炎上を繰り返す制御不能の爆発物となりました。しかもそれを消火することもできません。発火原因は冠水しただけです。
 山林を根こそぎ剥ぎ取り、はげ山にソーラーパネルを並べた施設では、今回の大雨で崖崩れ、地滑りから発生した土石流でパネルの滑落や損壊も発生しています。(※下記記事参照)

7月の豪雨で北関東の太陽光が被災、台風並みの損壊も
(メガソーラービジネスplus 2026年8月19日)

 太陽光パネルは、鉛、ヒ素、カドミウム、セレンなどの有害物質が含まれており、雨水と共に下流の住宅地に流れ込む危険性も指摘されています。

 近年、続々と全国に建設が進むメガソーラー施設に疑問を感じた筆者は、2025年にその問題をコラムに書いています。

[1019]再エネ賦課金で進む(!?)国土破壊
 いま日本各地で手つかずだった森林、湿原、湖などが徹底的に剥ぎ取られ、無機質なソーラーパネルが敷き詰められるという悪魔のような事態に見舞われています。
千葉・鴨川のメガソーラー建設「37万本伐採」
「許せば釧路と同じに」野口健氏が警鐘(産経新聞 2025年9月1日)
(当コラム 2025年09月08日)

 千葉・鴨川市のメガソーラーの開発は現在は一時停止状態で、違法伐採したエリアの植栽を行っているとのことです。しかし、1年が経過したいまも1割程度しか進んでいません。

 その植栽結果を写真で見た限り、植栽前に土を掘り起こしたり、苗木を養生してもいません。地肌むき出しの斜面に苗木を差し込んだだけではすぐに枯れてしまいます。このままでは森林の回復にはつながらないでしょう。(実家の植林をやっていた筆者の感想)

鴨川メガソーラー問題 0・2ヘクタールで植林実施
違反伐採地の一部で 本体工事再開には年単位か
(千葉日報 2026年6月9日)

 昨年の山林を切り倒して放置していた悲惨な状況から、今回の豪雨を切り抜けられたのか、とても心配です。
(※鴨川市メガソーラーの実態は下の記事にあります)

 千葉・鴨川市のメガソーラー予定地に伐採木散乱...
災害の懸念も 県が行政指導58回
 斜面の森が伐採され、その場に木が無造作に置かれています。複数の重機が森林を切り開き、作業している様子が見てとれます。
 鴨川市で進められている、太陽光発電施設の建設。146ヘクタールという広大な敷地で36万5000本の樹木を伐採し、47万枚のソーラーパネルを設置...。
(テレ朝NEWS 2025年10月4日)

 高額の補助金獲得のため、使い道のない(と思われている)山林を買い占め、海外法人を組み込んだ名ばかり法人で開発をいそぐやり方は最近とても増えています。その開発方式はデータセンターの開発スキームにも組み込まれています。
 逆に海外製EVバスを国内法人の製品のように宣伝して、200台近くも大阪万博に導入。欠陥が多すぎて1回限りの利用に終わった事例もあります。(※「大阪・万博EVバス問題」)

 地方自治体に行政指導や立ち入り調査をやりにくくさせ、その隙に施設を完成させようと目論んでいるとしか思えません(筆者の類推です)。

 何百年も住み続けてきた地域がある日、土地代が安いからと買い漁られたあと・・・。はげ山の傾斜地に太陽光パネルがギラギラ輝き、駅前に巨大で無機質なデータセンターが立ち並ぶ。それがいまの日本で起きていることです。

 潤沢な資金があったり補助金をうまく巻き上げる開発スキームがあれば、何もやっても許される-そういう社会を私たちは待ち望んでいたのでしょうか。
 海外資本、海外投資家、補助金、EV、再生可能エネルギー・・・。これらのワードの裏にあるものに日本社会が飲み込まれる前に、何かを始める時期に来ているのではないでしょうか。(水田享介)

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