「できる!」ビジネスマンの雑学
2016年06月27日
[257]イギリスから家康に贈られた望遠鏡、静岡市で展示

 EU離脱問題で揺れ動くイギリスですが、イギリスと日本との貿易は江戸初期に始まり、日英間には実に四百年にもわたる交流の歴史があります。

 それを物語る望遠鏡がイギリスで復元され、この6月から静岡市にて展示されています。

 1613年、当時の英国王ジェームス一世の命により、三隻のイギリス船が交易を求めて、はるばる日本にやってきました。再現された望遠鏡はこのとき徳川家康に贈られた品です。
 いまでこそ望遠鏡はありふれた機器ですが、望遠鏡が発明されたのは1608年、ガリレオが天体観測をしたのは翌1609年です。つまり、最先端の科学技術が、無償で贈られた大変な出来事だったのです。

英国王が家康に贈呈の望遠鏡、復元品を展示
 約400年前、日本とイギリスが国交を開始した際に、英国王が徳川家康に贈ったとされる望遠鏡の復元品の展示が21日、静岡市葵区の駿府城公園・巽櫓(たつみやぐら)で始まった。
 望遠鏡は、真ちゅう製で長さは約1・8メートル。英国で日本文化を紹介する団体「JAPAN400」が日英交流400年を記念して復元し、2013年9月に英国で初めて披露された。
YOMIURI ONLINE 2016年06月22日掲出)

 家康は貿易の重要性を認め、「日本のどこの港にも寄港できる、悪天候であればどこに停めてもよい」、「江戸の好きな場所に住んで良い」と書いた朱印状を渡し、貿易と日本在留の許可を与えるなど、イギリスに破格の待遇を与えています。

2016062701.jpg
朱印状の現物(オックスフォード大学所蔵)

 徳川幕府はこの朱印状とともに、屏風や甲冑一式を贈ったそうです。
 ところが、こうした贈答品を受け取りながらも、ジェームス一世は日本という国の存在を疑っていたそうですから、命がけで往復した航海士たちはお気の毒としか言うほかありません。

 その記念の品々は、いまも大切にイギリスに残されています。

2016062702.jpg
※ジェームス一世に贈られた甲冑(Wikipediaより)

 イギリスがこれから先、どこへ進もうとも、日本との交流が絶えることがないよう祈ってやみません。(水)

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「日英交流の歴史」(Japan 4000 より)
http://japan400.com/ja/historical-overview/

「クローブ号の航海 - The Voyage of The Clove」(Japan 4000 より)
http://japan400.com/voyage/


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