「できる!」ビジネスマンの雑学
2016年07月27日
[270]Windows 10アップグレード問題、7月29日終了

 Windows 10といえば、アップグレードのキャンセル手順がわかりにくい、旧OSの設定を勝手に消されたなどと物議をかもしました。そのアップグレードキャンペーンも7月29日をもって、無償アップグレード期間が終了します。

 すでにこのような画面を見せられている方も多いことでしょう。

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Windows 10へのアップグレードでカウントダウン画面が登場、ジャッジメント・デイの時迫る
 Windows 7/8.1からWindows 10への無償アップグレードの期限である2016年7月29日が刻々と近づく中、Microsoftがかたくなにアップグレードを拒み続けるユーザーに無償アップグレードを促進させるべく、カウントダウンを表示させるという最後の手に打って出ました。
 「Windows 10へ今すぐアップグレードしましょう!キャンペーンは7月29日に終了します」というメッセージの下に期日までの残り時間が表示されており、どんどん時間がなくなっていくのがわかります。
Gigazine 2016年7月21日掲出)

 日本マイクロソフト株式会社「Windows」公式アカウント(@Windows_Japan)でもカウントダウンが始まっています。
https://twitter.com/windows_japan?lang=ja

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※あと4日の表示

 おそらくこの日を過ぎると、アップグレードを促す画面は出てこなくなると言われています。アップグレードを催促するメッセージに悩まされていた方には、待ちに待った日と言えるでしょう。

 ただ、アップグレードを拒絶している方が気になるのは、パソコンのセキュリティ対策だと思います。自分が使っているOSは、いつまで安心して使えるのか。いわゆる、OSの賞味期限を把握しておくことは重要です。

 マイクロソフトが示している各OSのサポート期間を、もう一度確認してみましょう。

supportend.jpg
Windows のサポート ライフサイクル日程
(マイクロソフト社 Webサイト「Windows のサポート期限」より)

 上記の「延長サポート」期間は、「セキュリティ更新プログラム サポート」は受けられます。OSに脆弱性が見つかった場合、マイクロソフトが対策を取る期間です。その終了日は、「Windows 7では 2020年1月14日」、「Windows 8/8.1では 2023年1月10日」となっています。

 Windows 7でもあと4年はセキュリティ対策があると思わないでください。この期限には、お使いのパソコンによっては例外があるのです。
 新しくパソコンを導入しても、OSは古いままで使うということはできない仕組みになっています。

 たとえば、2015年発売の「Skylake」と呼ばれるCPU(Intelの第6世代)を搭載したパソコンは、早くも2018年7月17日にWindows 7/8/8.1のサポートが終了します。あと2年もありません。マイクロソフトは、これ以降はWindows 10への移行を強く推薦しています。
 また、「Skylake」以降に登場する最新パソコンは、Windows 10だけでサポートされます。最新のパソコンは、USB 2.0ではなくUSB 3.0のみを搭載しているため、USB 3.0ドライバーのないWindows 7を最新パソコンにインストールしようとしても、USB接続のマウスやキーボードは認識できず、インストールそのものが難しくなっています。
 今後も新機能や新設計のハードウェアが登場することは、容易に予想できます。いずれ旧OSでは対応できないパソコンに切り替わっていく事でしょう。

 ところで、7月29日以降、Windows 10へのアップグレードは有償となります。有償の費用はエディションの違いにもよりますが、1ライセンスで2万円(Home)から2万8,000円(Pro)近くかかるようです。

 しつこいようですが、今週金曜日が無償でアップグレードできる最後のチャンスとなります。
 いずれアップグレードを考えている方は、後日、お金を払ってアップグレードするのか、それともいますぐ無料アップグレードを受けるのか。これを機会に、もう一度検討されてはいかがでしょうか。(水)

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