「できる!」ビジネスマンの雑学
2017年01月30日
[348]春節訪日客、マナーの善し悪しは「国籍に関係なし」の卓識

 今年も春節(旧正月)がやってきました。2017年は1月27日(金)が大晦日にあたり、翌日の1月28日(土)から2月2日(木)の7日間が春節休みとなりますから、今がまさに休みの最中にあたります。

 この春節休みは、中国大陸だけのお休みと限らず、旧暦、いわゆる太陰暦(たいいんれき)の習慣が残るアジア諸国では、いまでも新年を迎える大事な行事となっています。

 2016年の統計では、春節休みを利用した訪日外国人は150万人を越えていたそうです。
 今年の訪日客を昨年同様としても、わずか一週間でこれだけの人が日本を訪れることになります。訪日外国人が集中する都市や観光地では、対応に追われていることでしょう。

 中国人観光客と言えば、大量買いの「爆買い」が話題となりました。習慣の違いによる逸脱したマナー、場所をわきまえない騒がしさ・・・など、マスコミにも取り上げられた記憶があります。

 初めての海外旅行だからと言っても目に余る・・・しかし、観光地や宿泊施設などにお金を落としてくれる大切なインバウンドだし・・・。こう思い悩む人も少なからずいます。

 そんな中、ある意見が注目を集めました。

怒濤の悪評「中国人観光客」に京都が"助け船"...
イメージ定着で"濡れ衣"騒動も
 日本を訪れる中国人観光客は、「爆買い」「爆花見」などいわゆる"爆ツアー"で日本経済を下支えしている半面、そのマナーに対しては各地で厳しい目が向けられている。そんな中、人気観光地の京都でひと騒動あったのだが、そこは一流のおもてなし術か、京都市の担当者が中国メディアの取材に「中国人観光客だけが目立ってマナーが悪い訳ではない」との認識を示し、中国人観光客批判に一石を投じたようだ。
産経WEST 【世界からみるWEST】 2016年8月12日掲出)

 さすがは日本中の人が一度は訪れる古(いにしえ)の古都、京都ですね。かつて首都であっただけのことはあります。

 ところで、中国からの観光客はこれまでとは様変わりしてきたという報道があります。従来の買い物だけが目当てから、日本の食や文化に触れる旅をしたい、温泉や大自然を満喫したい、などと旅の目的が多様化してきたそうです。
 また、同じ中国人で溢れかえる有名観光地には、行きたくないという事情もあるそうです。

 またツアーの目的に「肺を洗う」、「洗肺(シーフェイ)ツアー」なるものまで登場したとか。
 これは北京や上海などでは、健康を害するほどのスモッグにさらされる生活のため、肺にたまった汚れを洗い流したいという切実な問題もあるそうです。
 日本でも信州や北海道などで新鮮な空気を味わえそうですから、充分需要はありそうですね。

2017013001.jpg

 かつてはアメリカ人が、それ以前はイギリス人がヨーロッパでは敬遠される客でした。確かツアー客としてどっと押し寄せて、いつも騒がしいというのが理由でした。

 どこかで聞いたような話です。中国の皆さんには、日本の良さを沢山知っていただき、本国に帰った後、ふとした時になぜ自分の生活が日本と違うのか、そのことを考えていただければいいのでないでしょうか。

 参考になるものがあれば、きっと人や社会は変わる事ができます。その日を楽しみに待ちましょう。(水)


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