「できる!」ビジネスマンの雑学
2016年12月22日
[334]チョット寂しい。年末にもちつき自粛

 まさかと思いましたが、いまや年末の餅つき行事は風前の灯火(ともしび)となっています。

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※「十二月之内 師走餅つき・豊國十二ヶ月」(国立国会図書館デジタルコレクション)

餅つき禁止!? 年末年始恒例なのに 自治体規制に住民反発も
 年末年始の風物詩、屋外で第三者に餅を振る舞う餅つきイベントを禁じる地域が出てきた。餅をちぎったり丸めたりして人の手に触れる工程が多いため菌やウイルスが付きやすく、集団食中毒が発生する恐れがあるとして、一部の自治体が判断した。農家やJA職員、消費者からは「祭りで餅つきができないのは寂しい」「衛生管理は重要だが、規制をかけるのは行き過ぎだ」といった声が上がっている。
 「餅つきは日本の伝統。できないのは残念だ」。都市近郊のJA職員が嘆いた。このJAは約6年前、祭りで長年実施してきた餅つきをやめた。地域に親しまれてきたが、保健所から「食中毒の危険がある」としてやめるよう指導を受けたためだ。「衛生管理は重要だが、餅つきは収穫の喜びを分かち合う昔ながらの行事。消費者も喜んでいたのに」と惜しむ。(中略)
 縁日祭礼で民間団体が屋外で餅つきをすることを禁止する基準を設けた都市もある。担当者は「餅つきが原因で食中毒が発生したら、翌年からイベント自体を開催できなくなる」と口をそろえる。
日本農業新聞 2016年11月29日掲出)

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※「滑稽芋の餅つき(明治10年)」(国立国会図書館デジタルコレクション)

 餅つき行事は年末年始に欠かせない行事として、日本人に親しまれてきました。そのやり方も親類やご近所さん同士が材料や道具を持ち寄り、仲間内で和気藹々(わきあいあい)と行うところに、餅つきの良さがあったはずです。

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※「十二月之内 師走餅つき・豊國十二ヶ月」(国立国会図書館デジタルコレクション)

 しろうとだけでもできるのが餅つきであり、食品衛生のプロでなくてもできるはず。筆者はそう思ってきたのですが、いまの世の中ではそれでは通らなくなったようです。

ノロウイルス患者数 13都県で警報レベルに
 激しいおう吐や下痢を引き起こすノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者数が、東京や埼玉など13の都県で警報レベルに達していて、国立感染症研究所は、忘年会など食事前の手洗いの徹底を呼びかけています。
 国立感染症研究所によりますと、全国およそ3000の小児科の医療機関から報告されたノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者は、今月11日までの1週間に6万1547人に上り、この時期としては過去10年間で3番目に多くなっています。
NHK NEWS WEB 2016年12月20日掲出)

 さまざまなウイルスによる集団食中毒の事故は、確かにニュースでしばしば耳にします。特に今年は、ノロウィルスが全国的な流行となり、子供たちを中心に感染者が増大して危険な状態です。

「インフルに続いてノロウイルスが」
 国立感染症研究所によりますと、全国およそ3,000の小児科の医療機関から報告されたノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者は、今月20日までの1週間に4万1,442人と、前の週から1万人以上増加。42の都道府県で前の週より増加しています。
news watch 9 2016年11月29日放映)

 ところでこのニュースによると、「15%もの人がトイレの後に手を洗っていなかった(2015年 消費者庁調べ)」そうです。

 ちょっと驚きました。来年から知らない人との握手はやめようかな。(水)

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