はじめに
第1章 破産する会社はどんな会社で、 その経営者はどんな人か?
1.破産する会社は破産するべくして破産した !?.
(1)破産する会社
(2)3つの都市伝説
(3)破産会社の3つの特徴
2.こんな社長が会社を破産させる
(1)破産会社の社長はこんなに愚痴を言う
(2)破産会社の社長には漠然とした不安がつきもの
3.破産会社の決算書の6つの特徴.
(1)3年前からキャッシュ残高が減少している
(2)売上の 10%以上を一つの取引先が占めている
(3)実際に貸倒れがある
(4)節税大好き
(5)キャッシュが少ない
(6)気がついていない
第2章 経営者にとっての決算書の基本
1.経営者としての決算書の読み方
(1)決算書の簡単な読み方
(2)決算書は誰のために作るのか
2.経営者がチェックすべきところ.
(1)損益計算書の粗利は決算書の出発点
(2)貸借対照表の現預金残高が決算書の着地点
(3)出発点と着地点
3.決算書の出発点(粗利)の見方.
(1)粗利の重要性
(2)商品サービスごとの粗利を知る
(3)粗利の最大化
(4)粗利を上げる方法
4.何が総利益の主流になっているか──粗利分析
(1)粗利分析表の作成
(2)総粗利に貢献している上位2割は何か?
5.粗利を改善する
(1)粗利改善方法
(2)現れる壁──やはり、目的と手段
6.決算書の着地点(現預金残高)の見方
(1)最も重要な決算書上の情報は現預金残高
(2)キャッシュフロー
(3)現預金残高を増やすには
(4)3期分の現預金残高を比べる
(5)数年後に倒産するという計算結果
(6)資金繰りが苦しい経営者
(7)メンタルヘルスと会社の健康状態は同じ
7.貸倒れを防ぐには、未然に防ぐしかない !?
(1)弁護士の債権回収
(2)泣きっ面に蜂の取り込み詐欺
(3)取引先の決算書を入手しましょう
第3章 自分の会社も取引先も、 決算書でチェックすべきところ
1.取引先の決算書のチェックポイント
(1)当座比率
(2)当座比率の意味
(3)自己資本比率
2.貸倒れを防ぐための取引先の決算書の読み方
(1)貸借対照表の左側をチェックする
(2)当座比率と自己資本比率
(3)自己資本比率が 50%であると胸を張る社長
(4)類は友を呼ぶ
3.労働問題から社長の姿勢がわかる
(1)経営者の人に関する悩み
(2)労働法は悪法か
(3)損益計算書を見る
(4)平均給与と労働生産性を計算したことがありますか?
(5)社長は労働生産性を上げろ
第4章 経営者自身と経営の現状把握
1.経営理念や目的を覚えていますか?.
2.現状把握と事業計画・行動計画
(1)会社の理念や目的実現するための事業計画
(2)理想の会社をイメージした具体的な事業計画
(3)行動計画
3.数値目標が手段から目的になる !?
(1)事業計画の作成後
(2)本末転倒
4.目標未達成の原因と課題.....................
(1)事業計画と行動の結果のズレの原因
(2)問題点と課題は、理念と目的の中に存在する
(3)自己中心的な問題点と課題
5.ある運送会社の倒産の危機と課題の克服
(1)ある運送会社の例
(2)二代目社長が考えた問題点と課題
(3)A社の経営理念と目的
(4)次々と発生するトラブル
(5)問題点の発見
(6)課題を克服する社長
(7)我が誠の足らざるを尋ぬべし
第5章 会社はなぜ倒産するか
1.倒産・廃業の唯一の原因はキャッシュがなくなること............
2.節税を売りにする三流税理士と税金を払いたくない三流経営者が会社を潰す
3.損得苦楽経営と理念経営の意味の違いがわかりますか?
4.銀行との付き合い方次第で倒産する
5.支払手形は最悪の倒産原因
第6章 貸借対照表と損益計算書の関係性の基本
1.貸借対照表と損益計算書は繋がっている
2.損益計算書だけ見る経営者、貸借対照表を理解しない税理士
3.キャッシュがどれだけあるかは、貸借対照表でしかわからない...
第7章 あまりよく見ていなかった貸借対照表の簡単な読み方
1.資産と負債の状況が一目でわかる貸借対照表
2.キャッシュの調達は何によってなされているのか?
(1)キャッシュの調達源泉の中身
(2)資金調達の並び順には大きな意味がある
3.調達したキャッシュは資産のうちの何に変わったのか?
(1)キャッシュの運用形態の中身
(2)資金運用の並び順にも大きな意味がある
4.貸借対照表の内容は経営者の考え方次第で大きく変わる
5.節税の正体:節税を提案する三流会計事務所と節税をする三流経営者
第8章 キャッシュの大きさを測る──当座比率
1.最低でも 150%は出したい当座比率の計算の仕方
2.キャッシュを増やすための当座資産の中身
3.当座比率を上げるための当座資産の増加&流動負債の減少
(1)当座資産を増加させる方法
(2)流動負債を圧縮する方法
4.中小企業は当座比率を重要視するべき理由.
(1)当座比率が 50%の中小企業をイメージしてみると
(2)中小企業は流動比率ではなく当座比率を重視すべき
第9章 利益の大きさを測る──自己資本比率
1.健全な資金調達を見る自己資本比率の計算の仕方
2.自己資本比率を上げるための総資産の減少&純資産の増加
(1)総資産を圧縮する方法
(2)純資産を増加させる方法
3.自己資本比率が低いのは利益が出ないから
(1)利益の蓄積ができない理由
(2)節税で当期利益を圧縮した例
4.ようやく出てきました! 節税をしてもいい会社とは
第 10 章 してもいい設備投資と借入金
1.設備投資は当座比率と自己資本比率で考える
2.1年間で返済すべき借入金はすぐにわかりますか?
(1)1年以内返済予定長期借入金
(2)借入金の返済期間の決定は重要事項
3.耐用年数と借入金返済期間の関係がわからなければ借金するな
(1)金利よりも返済期間を重視する
(2)耐用年数と返済期間・返済金額の関係
第 11 章 損益計算書と変動損益計算書の読み方
1.「5つの利益」の違いがわかりますか?
2.変動損益計算書の読み方
(1)売上高と固定費・変動費、そして利益の関係
(2)変動損益計算書はどのように作られているか
(3)変動損益計算書の戦略的な使い方
第 12 章 会社を潰さない売上高──損益分岐点分析
1.損益がゼロになる売上高の計算
2.キャッシュを増やす売上高の計算
第 13 章 経営者がコントロールできるか──社員給与分配率
1.社員給与分配率とは
2.社員の給料に対する考え方
3.社員の評価方法はどうするの?
4.社員の機嫌取りや節税で支払わない決算賞与
5.シルバーやパートを積極的に活用する
第 14 章 一人当たり限界利益──労働生産性
1.損益計算書で最も重要な比率が一人当たり限界利益
2.労働生産性の計算の仕方
3.労働生産性を上げるための具体的方策
(1)限界利益の高い企業は売上高の増加に力を入れる
(2)限界利益の低い企業は限界利益率をアップさせる
(3)事例で検証してみる
4.目標社員給与分配率と目標平均年収で適正人員がわかる
5.5年後にどんな会社にしたいのか──経営計画書の必要性
6.経営計画書で PDCA サイクルを回せば、必ず会社はよくなる!
第 15 章 キャッシュを増やして 100 年企業になる経営の特徴
1.温故知新
2.社是・社訓・経営理念がある
3.質素倹約
4.信用がある
5.キャッシュフロー経営
6.経営者の役割が明確
7.社員を成長させる教育システム
8.しつけ・マナー教育
<対 談>
倒産しない会社に、もっともっと、なっていただくために
(中小企業経営者に、支援する士業の方々に~)
おわりに