とぉーしーのっ、はぁーじめーの色恋沙汰と言えばバレンタインですが、皆様ご機嫌いかがですか?
こんにちは、アウェーどころかJFL降格の山名弘晃です。
あれですよ、正月早々、久々にゲームでもやるかとやってたのがマヴラヴですよ。連続してマヴラヴオルタですよ。そんなの知らない?良いんです、知らなくて良いんです。物事なんざ知らない方が人間幸せなんです。物事なんざ片っ端から忘れる方が人間幸せなんです。だから知ってる人は「年の初めからギャルゲーかよ」と卑下するがよい。(でもこれが電子書籍だと思うな、俺は)
さて、なにやら本日は明日香出版社創業記念日とのこと。あぁ...、思い出します、アメリカの大地に輝く好青年。えぇ某ツアーの12回目で、現社長殿とご一緒させて頂いていたのですよ、実は。
当時はまだ明日香出版社創業者が社長だった時代。しかしそのご子息とはいえパワーオーラを出しまくり、バズーカみたいなデジカメを振り回し取材するその姿は、まさに立派な青年実業家。笑うと八重歯がきらりと光るような眩しい記憶が脳裏に浮かびます。山名弘晃と同じ年代とは思えぬサワヤカワカモノでいらっしゃいました。
片や優良中堅出版社経営、片や弱小書店運営。
片やハッピープラス思考派、片やメネメネ暗黒舞踏派。
片や愛妻とおはようのキス、片や深夜のギャルゲー。
...。
......。
ええい、酒だ酒だ!酒をもってこい!
というわけで、「酔って記憶をなくします」でございます。
お酒に酔うことは皆様多少はおありでしょうが、記憶を無くすまでとなるとさすがに経験は少ないはず。酒飲みである山名弘晃は流石に記憶を飛ばしたことはありませんが、酔った勢いで告白して大轟沈した黒歴史を持っております。
こちらの本は、泥酔して失敗してしまった失敗談集。謎のダイイングメッセージを残したり、一目ぼれの男性にイチゴアイスを投げつけたり、裸足で雪山を散歩したりと、なかなかファンキーなドキュメンタリーでございます。笑える失敗だけならまだしも、肋骨を骨折するなどの痛い失敗も多数収録。あまつさえ、皆様その記憶を殆どなくしており、人から言われて初めて気付いたという、海馬が相当ヤバいことになっているご様子。
寝しなに、トイレで、移動中に。単発のエピソードばかりなので時と場所を選びません。そんな本ですから、読んで笑って、終わりましょう。
良かった、俺より下がいた。
まだまだ私は上品な酒飲み。
ガンマ値って4桁あるんだ。
恩田陸だって一晩で5リットルくらい呑んでるから僕は大丈夫。
いいじゃないですか、そんなちっぽけな安心でも。
あなたの心の中で叶えるならば、気休めの健康補助食品より心にはいいはず。
忘れてしまいたい思い出こそ離れていかず、ちょっとした幸せな思い出は記憶の彼方。けれど幸せの記憶が増えつづけるなら、忘れがたい記憶もいつしか自らの糧として消え去ることでしょう。
全ての人に愛を、そして明日香出版社に祝杯を。
my Bookshelf Yamana
取締役総合統括:山名弘晃
「酔って記憶をなくします」
編:石原たきび
出版社:新潮社
ISBN:978-4-10-133691-6
本体価格:400円
始まったばかりの2012年、皆様いかがお過ごしでしょうか?
大垣書店商品部の吉川です。
今年元旦から弊社のホームページをリニューアルいたしました。
約1年がかりで、見やすくお客様にお伝えしたい情報がわかりやすく掲載できるデザインとはどんなものかを、たくさんの方と一緒に考え、形にしたものです。
デザインを考える上で参考にするために、デザインの本をいくつか読んだのですが、その中でとても参考になった本をご紹介します。
『シンプル・プレゼン』 (日経BP社)
著者のガー・レイノルズは、米アップルでプレゼンのプロとして各地を飛び回った経験をもつ、プレゼンの実施・指導の世界的第一人者。スティーブ・ジョブズ流のプレゼンに日本文化の「禅」を融合させた手法を説いた世界17カ国で発売される大ベストセラー『プレゼンテーションZen』の著者です。
彼が提唱するプレゼンのキーコンセプトは3つ。
情報をあれやこれやと詰め込みたくなる気持ちをおさえる「抑制」、欠くことのできないエッセンスだけを抽出する「シンプル」、表現方法は「自然体」を心がけること。
もっとも難しいのはメッセージを絞り込むこと。何かを加えるより、何を省くかの判断が重要かつ難しく、多くを訴えるよりも、要素を絞り込んで訴えた方が伝わるのだと説きます。
「池や流水を用いず、石や砂で山水の風景を表現する日本庭園「枯山水」は、砂以外はほとんど何も配置されていない中に、選び抜かれた岩が配置されているからこそ、空間全体が引き立って見えるのです」と例にあがっていますが、要所で日本文化がたとえとして用いられており、大変理解しやすいです。
私は今回ウェブサイトのデザインについて参考にさせてもらいましたが、本来は人前でのプレゼンテーション方法について講義したものなので、聴衆を飽きさせないプレゼンテーションの構成について、ブレインストーミングの方法についてなど、プレゼンにまつわるありとあらゆる知恵が詰まった1冊。
しかもなんと、本書の内容を実際に著者がプレゼンするDVDがついてくるのです。
本書を読んだ後にDVDを見ると、ポイントのおさらいにもなりますし、何よりも磨き抜かれたプレゼンは一種のエンターテインメント!
魅了されてしまうこと請け合いです。
「プレゼンテーション能力の向上」とは、単純に「パワーポイントの技術を磨こう!」という事ではなく「わかりやすく相手に情報を提示し、理解と納得を効果的に得る技術の向上」、つまりコミュニケーションの能力とアピール力をアップさせることにつながり、生活のありとあらゆる側面で役に立つのではないかと思わせてくれた1冊でした。
私なりに「抑制」「シンプル」「自然体」であることを念頭に置いて組み立てたホームページもぜひ見に来てくださいね。
株式会社 大垣書店
吉川敦子
書名:『シンプル・プレゼン』
著者:ガー・レイノルズ (著), 日経ビジネスアソシエ (編集)
出版社:日経BP社
ISBN:978-4-8222-3054-8
本体価格:2600円
2011年は、忘れられない年になりました。
3月に起きた、東北地方太平洋沖地震。
明日は何が起こるかわからないのだというあたりまえのことに気づかされた、大きすぎる災害でした。
その後、結婚する人の数が急に増えた、というニュースがありました。
震災で直接的な被害にはあっていなくとも、ひとりでいることに不安を感じたり、誰と一緒にいたいか、どのように生きていきたいか考えたりと、改めて自分の人生に向き合った人が多かったのだと思います。
年末にかけて2011年を振り返り、そして今後はもっとよりよく生きようと2012年に思いを馳せた方も多いのではないでしょうか。
しかし、どこから改善したらいいのかわからない、やる気が続く自信が無い、という方もいると思います。
特にそんな方に手に取っていただきたいのが、『あたりまえだけどなかなかわからない人間のルール』です。
当店では半年以上大きく積み続け、今もなお売れ続けています。
来られるお客様がよりよく自分の人生を生きようとする、その手助けをできていると思うとうれしい限りです。
ルールと言われると正しすぎるような、堅苦しいような気がするかもしれませんが、この本は人間のネガティヴな面にも触れています。愚かで欲に支配されていて、驕っていて弱くて、むしろそれが人間なのだと肯定的です。
自分の弱さを受け入れ、それでも力強く踏み出そうとする人を励ますあたたかさがあります。
2011年、どう生きたか。
2012年、どう生きるか。
考えるためにこの一冊、是非お手元に。
ささおき書店
藤原千代
書名:『あたりまえだけどなかなかわからない 人間のルール』
著者:入江 光海(イリエ テルミ)
出版社:明日香出版社
ISBN:978-4-7569-1200-8
本体価格:1365円
お茶したい。おいしいコーヒーが飲みたい。
そんなときは、まっすぐに、最寄りのスターバックスに行くとよいだろう。
お洒落な内装、このうえなく感じの良い店員さんたち、おいしいドリンク。
ちょっとお高めだけれど、十分に価値のあるワンコインだ。
しかし、そんな完璧にみえるスタバにも欠点はある。
そう、すべてがスマートすぎるのだ。
全部が素敵だから、素敵でない自分がその空間を壊すのが怖い。
すごいプレッシャーだ。
かっこいい、かわいい、おしゃれ・・・
ん、なんだ、お前は。
すみません。生きててすみません。
でもおいしいコーヒーが飲みたいんです。
お洒落な店員さんに「赤いランプの下でお待ち下さい」って言われたいんです。
穂村さん、そんな僕も、
最近はココアを豆乳で頼めるまでになりました。
ショート、ソイココ。
紀伊國屋書店 前橋店 平野高丸
書名:『人魚猛獣説―スターバックスと私』
著者:穂村 弘(ホムラ ヒロシ)
出版社:かまくら春秋社
ISBN:9784774004501
本体価格:1365円
早いもので、今年もあと少し。
皆様方にも良いこと・悪いこと・幸せなこと・そうでないこと。・・・きっと様々なことがあったかと思います。
その中のほとんどの事が、きっと"忘れてもよい"か"忘れてしまうもの"
(はたまた人によっては"忘れたいもの"なのかもしれません)に分類されると思います。
2011年3月11日14時46分に発生した東日本大震災・・・私たちにとって、この震災は一生涯忘れることは出来ないでしょうし、決して忘れてはならないものになりました。
もしかしたら、忘れようと思えば思う程、彼の地・出来事への "想い"は強くなるのかもしれません。
最近出刊された、石井光太さん著作の「遺体」。
ここに収められたルポタージュには、震災発生当初から、現在をもってしても我々に報道されて来なかった、出来なかった"死の現実(リアル)"がまるでナイフの様な鋭さで綴られています。"死""希望""再生"・・・実際にその場にいなかった私たちが簡単には語れない物事。個人的な感想ですが、震災後、あまりにも簡単にこれらの言葉を見聞きしてきた様に思います。そしてあたかも、何もかもを知っているかのようになってしまい・・・。
この本は"死"の後の"遺体"と、その"遺体"に直面されてきた方々を中心に描かれています。きっと生前からそれぞれがたくさんの大切なものや思い出を作り、何かを、誰かに残してきた体。そこには「現実」があります。残酷と思われる方も、たくさんいらっしゃると思います。でも、誰もがいつかは遺体となります。それもまた「現実」です。
だからこそ、誰もがきっと、何かをこの本から汲み取れるはず。そう信じたい。
現在だからこそ私たちは、「現実」と向き合う必要があるのかもしれません。
読み終えた時、何なのかは漠然としていて至極曖昧だけれど、心のどこかをきっと
"もう一歩だけ前に"進ませてくれる。何よりも、言葉に出来ない大切な"何か"を改めて学ばせてもらえる。そんな1冊。
重要なのは、この本が物語ではない日常の断片ということ。日常の延長に未来があるのなら、断片にも目を向けるべきだと私は思っています。
注)今回はオススメ本としてではなく、推薦本として、コメントさせていただきました。
ブックファーストアトレ吉祥寺店
岩崎 高史
書名:『遺体』
著者:石井 光太(イシイ コウタ)
出版社:新潮社
ISBN:9784103054535
本体価格:1575円
沖縄に住みついて早23年、今ではすっかり沖縄の苗字に慣れ、違和感を覚えませんが(客注欄に「仲村渠」と記入されても笑顔で対応できます)、今回紹介する本を読むことで沖縄の苗字の「何故」をやっと理解することができました。
琉球新報(地元紙)の記事にとても良い紹介がありましたのでここに引用します。
『沖縄の苗字(みょうじ)(姓)は本土とは異なる独特の漢字と読み方を使う。仲村渠、目取真、我如古、大工廻...近代以降「ヤマト世」になり、沖縄の苗字は難読・珍奇なものとして、「改姓改名運動」によって変更が試みられた事実はよく知られている。本書はこれまでありそうでなかった、沖縄苗字の歴史に迫ったものである。
まず著者は苗字そのものの歴史を解説し、沖縄の苗字がたどった歴史を当時の多様な資料をもとにたどる。本土との交流が密になるにしたがい、独特の苗字を持つ沖縄の人々は偏見と差別、生活上での不便を強いられ、本土風の「読み替え」が提起されていく。やがてこの運動は教育界や知識人、県外の沖縄出身者に広がっていき、読み替えだけでなく苗字そのものの改姓まで提起される。だが旧民法下の戸籍法では容易に改姓することはできなかった。このジレンマを抱えながら改姓に涙ぐましい努力をする者、名前をそのまま使い続ける者、さまざまな動向を紹介する。そして沖縄戦で戸籍簿が消失し、その束縛から解放された際、人々はどういう行動をとったのか。この顛末(てんまつ)は本書を読んでほしい。』
少し固めの内容ではありますが、新書サイズで途中挿入された5つのコラムも大変面白い内容となっていますので沖縄に興味のある方はどうぞ。
沖縄ブックボックス
営業本部 久保誠
書名:[ボーダー新書07] 『沖縄名字のヒミツ』
著者:武智方寛(タケチ ミチヒロ)
出版社:ボーダーインク
ISBN:978-4-89982-201-1
本体価格:1050円
何かをやりたいと願い、それが実現するときというのは、不思議なくらい他人が気にならない。意識のなかから他人という概念がそっくりそのまま抜け落ちて、あとはもう、自分しかない。だれが馬鹿だとか、だれが実力不足だとか、だれが理解しないとか、だれが自分より上でだれが下かとか、本当にいっさい、頭から消え失せる。それはなんだか隅々まで日にさらされた広大な野っぱらにいるような、すがすがしくも心細い、小便をもらしてしまいそうな心持ちなのだ。自分を認めないだれかをこき下ろしているあいだはその野っぱらに決していくことはできないし、野っぱらを見ることがなければほしいものはいつまでたっても手に入らない。
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ちょっと長くなりましたが、上記は「くまちゃん」からの引用です。
本を読んでいると、時に「忘れられない一文」に出くわすことがありますが、これは私が最近出会った特別な文章です。なんだかヒヤッとさせられる文章だと思いませんか?
「くまちゃん」は主人公達が次々にフラれていく恋愛小説ですが、仕事と恋愛の関係を描いた傑作だと思います。読みながら、「成功ってなんだろう」「幸せってなんだろう」など考えさせられます。
隣の芝生はいつも青く見えるし、誰かの顔色をうかがったり、何かを誰かのせいにしたり、人はいつも他人を気にして生きているものだと思います。
でも人と比べて「成功した」とか「幸せ」とかいう思いがあるとき、それは本物の気持ちにはならないんだろうなあと思います。
仕事をしていて「これくらい頑張ればいいかな」と自然と力をセーブしてしまうことがあります。これも他人の目を気にした上での尺度なんだと思います。
ルーティンワークが多い仕事だと、昨日と今日で違いがなく成長もしない状態に簡単に陥れてしまう気がして、たまに恐ろしくなります。
実現したいこと、達成したい目標や課題を直視して、自分といちいち向き合っていかなければ本物の成果は得られないのだと、私は「くまちゃん」を読んで胸に刻みました。そして「すがすがしい野原に一人で立つような気持ちでチャレンジし続けないところに成功はない!」ということを、私は仕事に対する指針として新たに加えたのでした。
「くまちゃん」というかわいらしいタイトルに騙されることなかれ。
これは仕事(そして恋)に悩む全てのビジネスマンに読んで欲しい一冊です!
有隣堂 新百合ヶ丘店
門脇 順子
書名:『くまちゃん』
著者:角田光代
出版社:新潮社・新潮文庫
ISBN:978-4101058283
本体価格:620円
3月11日以降、本物志向が強まっているのではないでしょうか。
本物志向とは、明日にも自分が死ぬかもしれないことを悟った人間が、本当にやりたいことをやりたいと、身を絞るようにして切望し、行動することです。
まだはっきりとは言葉にならないけれども確かに体に抱き始めたもやもや感を、どうすればいいのか持て余している人たちも多いのではないでしょうか?
そこでおすすめしたいのが『ケアの本質』です。
著者はアメリカの哲学教授。
しかし、恐れないでください。とっても明解な言葉でしか書かれていません。
訳もよいのでしょう。すらすらと入ってきます。それでいて自分の心にがつがつとぶつかってきます。だから歩みは遅い。しかしその読書体験は、実りの多い旅のようです。
信じられないほど遠く、深くまで、読者をいざないます。どこへ?
それはおそらく、あなたの生きる意味へ。
「ケア」ほど人間的な行いもないでしょう。
産まれてすぐに歩くこともできない人間は、無数の
他者からのケアを受けなければ生きていけません。
東日本大震災でも、支援やボランティアや募金という名のケアが持続して行われています。
多様なケアの本質が、ぎゅっと一冊に詰まっています。
何度でも、その時の自分の成長度に応じて読み直すことのできる、決して古びない名著です。
ぜひ一読を。
リブロ池袋本店
菊田 和弘
書名:『ケアの本質』
著者:ミルトン・メイヤロフ
訳者:田村真・向野宣之
出版社:ゆみる出版
ISBN:978-4‐946509‐117
本体価格:1500円
それはきっと、気づかないふりをしているだけ。本当はいつもそばにある、私だけの小さ
な幸せ。
「Tiny・Tiny・Happy」略して「タニハピ」は、4階建ての大型ショッピングセンターだ。
シネコンを併設し250以上の大小様々なテナントを抱えるショッピングセンターの中では、今日も誰かが泣いて笑って働いて、そしてまた違う誰かのことを思っている。
「タニハピ」を舞台に、仕事に恋に生活に一喜一憂する8人男女の、それぞれの"小さな幸せ"を描いた連作短編集。
夫婦であったり友人であったり恋人であったり、実は彼らは繋がりあっていて、誰のどの生活にも、その心の揺れにもリアルに共感できてしまって、やがて彼らが暮らしの中でささやかな喜びを見つけていくたびに、私の心はじんわりあたたかくなるのだった。
読後、素直に「フツウの人生って素晴らしい」と思えるこんな本に出会えたこと、これこそがきっと、私だけの小さな小さな幸せなのだ。
今井書店グループセンター店
竹内麻紀子様
書名:『タイニー・タイニー・ハッピー』
著者:飛鳥井千砂
出版社: 角川書店
ISBN: 978-4-04-394454-5
本体価格:660円
馬上少年過ぐ
世平らかにして白髪多し
残躯天の赦す所
楽しまずして是を如何にせん
戦国武将 伊達政宗が、老年に桃の花を見ながら詠んだ漢詩だそうです。
白髪頭になるまで、伊達家を守るためにがんばってきた。
そろそろ好きなことをして、余生を送ってもいいだろうという歌だそうです。
30年ほど前、高校生の時にこの本をはじめて読みましたが、伊達政宗の印象は
豪傑の兵法者というものではなく、冷徹な政治家なんだなあというものでした。
ところが先日、我が子が「戦国BASARA」というテレビゲームをやっていて、その画面に
登場する政宗と思しき人物が、片手に3本ずつ(合計6本)の太刀を持ち、
群がる敵をものすごい勢いでなぎ倒してく!
そんな画面に唖然としながら、政宗って
そんな人じゃないんだよと、ちゃんと話しをしてあげないといけないなということでこの本を読み返してみることにしました。
幼少の頃醜い隻眼を片倉小十郎にくり抜かせ、独眼となり、母に疎まれ毒を盛られる。19歳の時には優しかった父を殺すことになってしまう。そんな過酷なお家事情。
その上時代は豊臣から徳川へ。尋常な精神の持ち主では、とても乗り越えられない状況だったと思います。
今読み返して思うのは、司馬遼太郎さんの短編ではなく、長編小説で伊達政宗という人物を読んでみたかったなあと思いました。
しばらく司馬さんの本から離れてしまっていましたが、もう一度一つ一つじっくりと読んでみたいと思っています。
ビッグウィル阿倍野店
ビジネス・雑誌担当
月形 智記
書名:『馬上少年過ぐ』
著者:司馬遼太郎
出版社: 新潮社
ISBN: 978-4101152240
本体価格:620円





