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新刊.jpで「42歳ルール」「4S仕事術」など
ビジネスパーソンのための厳選ブックガイド 新刊JP さんにて 1月新刊、絶好調の「あたりま
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この本を読んで、実際に英語のプレゼンテーションを行ったところ、6人発表した中で私だけが論理的で分かり
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多くの人が一年中だんじりにたずさわって過ごす地域、それが大阪泉州。

だんじり.jpg荒々しく勇壮なだんじり祭り、危険な祭礼であるがゆえにその年の祭りを成功させるため、いろいろな段取りがあり、いろいろな話し合いがされる。そこには今の社会に欠けている昔ながらの地域のつきあい、人のつながりがある。
年をとっても幼なじみが集まってくる。近所には、面倒見のいいこわいオッチャンがいる。目上の者は年下の面倒を見る。以前普通に見られた光景が、この地域には根強く残っている。

「悪さしたら、だんじり曳かしてもらえへんぞ!」子供たちはこう言って怒られて、父のような一人前のだんじり曳きに憧れる。

そんな風に育ってきた泉州の人たちは、自然とその縦社会に自分の役割をもって入っていく。
『おれが行かな、だんじりは動けへん!』
そんな覚悟をもって泉州の荒くれ男たちは、我が町自慢のだんじりに集まってくる。
『おれが行かな!』といっても、みんながみんな統括のような仕事をするわけではなく、それぞれのポジションのなすべきことを粛々とこなし、そのパワーが集大成としての秋祭りで結実する。

 

この本をビジネス書として捉えると、そこに描かれているのは新入社員の子供たち、自分だけの
仕事を任された青年団、物事の進行に目を光らせ全ての要となる若頭、そしてその全てを統括
する年番や相談役。その会社が作り出すものは、参加者そして見物人両方からわき起こる喝采。

利益を追求する会社としてこういう会社が存在すれば、それは強い会社だろう。

 

この厳しい社会状況の中で特に思うのは、「おれが行かな!」という気持ち、そしてその気持ちを
持って自分のなすべきことを見失わずに仕事をする。社員全員がそう考えて仕事をやりだしたら、
それはものすごい力になり、その時会社という組織は最高の結果を作り出せるんだろう。

 

この本の中にこんなビジネス書めいた言葉はないが、そこに書かれていた人のつながりやその
人たちのための器としての町が、本来あるべき人間社会の一つの理想だと考えさせられた。
何もそれは新しいスタイルのものではなく、幼い頃によく見た町の風景だ。

 

こんな世の中だから、今の日本の大人たちは幼い頃みんなが見たであろうあの風景を思い出せ
ればいいのにと、社会のありかたまで考えてしまった。



ビッグウィル 阿倍野店
月形 智記

 

 

岸和田だんじり祭 だんじり若頭日記

著者:江 弘毅
出版社:晶文社

ISBN:9784794966780
本体価格:1,680円



100年に一度の大不況と叫ばれ、もう何年が過ぎたのだろう。
毎日のように企業は倒産し、人々は職を失い、新卒者も職探しに苦労を強いられています。

しかし、世界中が不景気になり、前途真っ暗かと思えば、そうばかりではないように思います。

先進各国は一足早く回復に向かっているようですし、国内でも売上を伸ばしている企業や新たに起業する人も現れ始めています。志を高く持ち、日々精進し、目標に向かって邁進している人だけが生き残り、活躍していけるのではないでしょうか?
自己啓発セミナーや自己啓発本は数々あれど、今回ご紹介する本は、そのすべての基になったといっても過言ではない驚異のロングセラー本です。
 

『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン著 サンマーク出版原因と結果.jpg
 
なんと初版は1902年、今から108年も前に英国で発刊されています。
世界中の読者が共感し、聖書に次いで多くの人々に読み継がれてきたのだから、この本の持つ力を感じずにはいられません。あの有名な、デール・カーネギーやオグ・マンディーノたちですらこの本を読み、この本に影響を受けて書いたのだから、その凄さは実証済みです。
 
中身はいたってシンプル。よくありがちな複雑な理論などは一切書かれておらず、誰でも、いつからでも読んで頂ける1冊になっています。
 
かく言う私も、行き詰った時、モチベーションが上がらない時にはいつも開いては元気と勇気を頂いています。
働いている人、職を探している人、転職を考えている人、起業を考えている人、モチベーションを上げたい人などすべての人に読んでいただきたい一冊です。

まだまだどんよりとした空気漂う日本ですが、この本を読めば前途洋洋、明るい未来が約束されること間違いなしです。
自信を持ってお薦めいたします。まだ読んでいない方はぜひ一度手に取ってご覧ください。
 

株式会社萩原
宮脇書店大阪柏原店
代表取締役 萩原浩司


「原因」と「結果」の法則
著者:ジェームズ・アレン
出版社:サンマーク出版
ISBN:9784763195098
本体価格:1,260円



BSEが発生していた最中に、イギリスに留学していた。yamanasann.jpg
だから僕は献血が出来ない日本人である。

その4年間の留学では、色々なことを体験させてもらった。
当然排他的にも扱われたし、文化の違いに戸惑ったこともある。

中でも一番を挙げるとするならば色々な人と話が出来たことだろうか。

それは学生だとか主婦であったり、香港の富豪の息子に、敬厳なイスラム教信者、カジノのお姉ちゃん、煙草をせがむ子供、酔っ払い、八百屋のおばちゃん、果てまた海外赴任の日本人だったりと、本当に様々だ。

そこで一つだけ得たものは「俺は俺」。
だから僕は嫌われる。


仮に、ビジネス客である外国人に「日本の何か」を説明するとなれば、あなたは何を話すだろう。
ビジネス書の出版社webを見るくらいだから、それ相応の知識はあると僕は予想する。
簡単なのは寺・寿司・コウベビーフ・ケータイあたりだろうか。それは当たり障りが無く、
誰にでも通用し、世界的にも有名なお話だと想像する。

お話が進み、「あなたの日本人としての誇りは何ですか?」と聞かれたとする。
あなたは答えられるか?即答できる人が羨ましい。僕には即答できない。


今回紹介する本は、「日本についてどう思う?」と街角で外国人にインタビューした本だ。
350人分の意見感想が、英語と日本語で、ただ写真と共に掲載されている。
日本人は礼儀正しいとか、美意識が凄いとか、もっと自由に生きろ、とか少しずつの
インタビュー内容とともに掲載されている。

僕は序盤の"Respectful"に強く惹かれた。
"polite"じゃないんだと、割とショックを受けた単語だ。
僕は思う。あれ?でもそんなに言うほど今の日本って"respectful"か?"kindness"か?
僕はイギリスにも似たような印象をもっているぞ。
結局、僕の日本人としての誇りは「無」ということか?と、読了後にふと感じた。

本は基本的に外国人のコメントのみのため、一般的に30分もあれば読破できる
程度の文章量だ。
なるほどと思いつつ、読み終えたなら、棚に仕舞ってしまうのも仕方ない。
だが、待って欲しい。再度、気が向いたときにパラパラ捲ってみるのだ。
気づくこと気づかないことがこの本、特に英単語に含まれている。

ipadやkindleが出てきて、我々出版業界は焦っている。
けれど、そもそも既にウェブサイト、ウェブログ、ツイッター、ケータイ小説やコミックが
普遍化している日本だ。
既に電子ドキュメントはメジャーだと僕は感じている。

そんな中、読み捨てにしない、書籍としての価値がこの本にはあると思った。
検索性なんか要らない。
ふと日本について疑問が湧いた時に何の意図もなくページを捲る。
いつかボロボロになるまで。

 

外国人から見たニッポン
著者:岸 周吾
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
ISBN:978-4-88759-725-9
本体価格:1,260円


マイブックシェルフヤマナ
取締役総合統括 山名弘晃
http://www.yamana.co.jp



大垣書店営業本部の吉川と申します。51XiKIEPOIL__SL500_AA240_.jpg
8月に続いて、再度おすすめ本を紹介させて頂く機会をいただきました。
ありがとうございます。

さて、いまビジネス書業界で一番ホットなニュースといえば...。
ビジネス書大賞」が創設された事ではないでしょうか。
第一回大賞は『ブラックスワン』が受賞しました。

選考の仕方がとてもユニーク。
1次審査は、書店、ブロガー、出版社、マスコミのなかより選ばれた選考委員による審査で、これには私も参加させていただいたのですが、2次審査で、いま話題のツイッターを使っているのです。
第1次審査の上位作品の中からツイッターによる一般投票を実施し、最終的に1次と第2次審査の得点を総合し、決定されたのが「ビジネス書大賞」です。
時代の先端を行くビジネス書を選ぶにあたって、積極的に新しい仕組みを使って選考されたのがとても画期的。読み手・売り手の意見が色濃く反映された賞だと思います。

賞を選ぶにあたって、選考委員とツイッターユーザーから寄せられた選評を掲載した『ビジネス書大賞Biz-Tai2010』という本を今回はおすすめします。
「ビジネス書とはビジネスパーソンにとって学びや気づきがある本」と広く定義して選考されているため、意外な本も掲載されており、それがまた楽しいのです。
たくさんの本が掲載されていて、大賞以外にもいろいろな賞が用意されており、何をまず読まれるか迷ってしまわれるかもしれません。

私は特に、今回新人賞を受賞した『20円で世界を繋ぐ仕事』という本をおすすめします。
著者の小暮さんの職業は「社会企業家」。
最近頻繁に聞かれるようになった「社会企業家」の具体的な活動が見えるだけでなく、これからの世界を悲観的に捉えるのではなく、仕組みを変えれば世界中の人はもっと幸せになれると考え、さまざまなアイデアを形にしてこられた小暮さんの行動力と、
温かな人柄に魅了されてしまう本です。

あくまで小暮さんはビジネス書著者としてではなく、社会企業家であられるので、頻繁に
本を書かれることはないかもしれないですが、著者のような方が日本でがんばっておられ
るのだという事がとても励みになります。
『ビジネス書大賞Biz-Tai2010』には、小暮さんのロングインタビューも掲載されています。
今年の読書の指針として是非1冊いかがでしょうか。

大垣書店 営業本部
吉川敦子


書名 : ビジネス書大賞Biz-Tai2010
著者 : Biz-Tai実行委員
出版社 :ディスカヴァー・トゥエンティワン
本体価格 : 840円
ISBN :9784887597907



五年ほど前、父に薦められて初めて読んだ歴史小説がこの本でした。
歴史に疎かったため、後に故ケネディ米大統領が「最も尊敬する日本人」に挙げた程の人物だと知り、
驚いた記憶があります。
 
あらすじは弱冠十七歳で第九代米沢藩主となった上杉治憲(鷹山)が上杉.jpg改革派を組織し、財政再建のため藩政改革に乗り出すという話です。
 
旧守派の「改革には賛成だけどそれが自分の範囲にまでおよぶのは反対だ」とか「いくら言ってることが正しくてもアイツの言うことには従えない」とかそういった意識の抵抗は現代の政治や経済にもあるんだろうなと感じました。
また、この小説を読むと古い制度や慣習を変革することの大変さがよく伝わってきます。
 
ただの歴史小説と違い、この小説は随所に改革の手法を現在の経営行動に置き換えて説明している部分があります。
経済小説としての側面も持っているため、ビジネスマンにもお勧めです。
もちろん昨年のNHK大河「天地人」も記憶に新しい今、「上杉家」に興味を持った方にもさらに楽しめる一冊だと思います。


芳林堂書店 高田馬場店
渋谷 一樹 


書名 : 小説 上杉鷹山
著者 : 童門 冬二
出版社 :集英社
本体価格 : 1,000円
ISBN :
9784087485462


泣けるとか笑えるとかでもなく、そんなに読み返すわけでもないけれど、最初に読んだときの衝撃が消えない、たぶんこの先も手放さないだろうなあ、という本があります。

『生きてるだけで、愛』

ばかみたいに寝すぎたり、それを後悔したり、でもやっぱりどうでも生きてるだけで、愛2.jpgよくなったりしながら引きこもりがちに暮らす主人公寧子。
「よく針が振り切れる」と自分でも言っている、ちょっと変わった二十五歳。

一緒に住んでいる津奈木は、よく言えば寡黙で草食系、悪く言えばつかみどころのない男で、寧子にどんなに理不尽なことで当り散らされても淡々とやり過ごす(そして余計寧子をいらいらさせる)。

しかし結局このふたりは仲良くしあわせになり、めでたしめでたし――とそう簡単にいくお話ではもちろんありえません。
そもそもタイトルに愛という字がつくほどには、恋愛モノとして気軽に紹介できる本ではありません。寧子はほんとに面倒なやつだし、津奈木はほんとに反応の薄いやつだし、こいつらどうしようもない! と思いつつ、それでも一気に読み進めてしまいます。


「人と人とがつながりにくい現代を生きるひとりの女の子の物語。」と単行本の帯には書かれているのですが、いや時代のせいじゃなくてこの人本人の問題だから、と頭の中の冷静な自分のつっこみを感じながらも、ああ、うまくいかないもんなんだよなあ、と寧子に感情移入せずにはいられないのは、私本人の問題なのか本谷有希子さんがうまいせいなのか?
寧子にきいてみたい、きいたところでキレられるか雑な答えが返ってくるかどっちかなんだろうけれど。


そしてラスト、雪の降る深夜にマンションの屋上で――。

真冬の寒さを肌で感じられるこの時期に是非読んでほしい小説です。泣けるとか笑えるとかでもなく、そんなに読み返すわけでもないけれど、もしかしたらちょっとぐっときて、今日からがんばろうと思える、かもしれない一冊です。

ささおき書店
藤原千代


書名 : 生きてるだけで、愛
著者 : 本谷 有希子
出版社 :新潮社
本体価格 : 1,300円
ISBN :9784103017714



今年の10月に亡くなった20世紀を代表する思想家、クロード・レヴィ=ストロースの論文『火あぶりにされたサンタクロース』と、中沢新一の『幸福の贈与』の2編が収録された1冊。

クリスマス・イヴにサンタクロースは、なぜ子供たちに贈り物をSANNTA.jpg届けるのか。
まだレヴィ=ストロースが無名の頃に天才的な視点で書かれたサンタクロース論と贈与論をベースとした中沢新一の明晰な文章ですっかり日本の年中行事として定着したクリスマスの謎にせまります。

またレヴィ=ストロースや中沢新一の入門書としてもどうぞ。

沖縄ブックボックス本部
久保誠

書名 : サンタクロースの秘密
著者 : クロード・レヴィ=ストロース、中沢新一
翻訳 :中沢新一
出版社 :せりか書房
本体価格 : 2,100円
ISBN : 9784796701952



知らなかったことを知るって楽しい。でも勉強は嫌いである。政治経済、社会問題でも、日々疑問は生まれる。でも怠け者の故、学ぶまでには至らない。何でもネットで調べられる時代だけど、本当に自分の知識にするためにはやっぱり「学び」が必要なのに・・・
 
それを痛切に感じるのは初対面の人に会った時だ。自分の知識の足りなさのために話がひろがらなかった時などに、「今度会うときまでには勉強しておこう」と決意したりする。
「出会い」は学びを喚起するきっかけになってくれるありがたいものだなあと思う。
 
そしてもうひとつ。「学び」の気持ちに火をつけてくれる大切なものが「本」だ。
「面白そう!」となんとなく選んだ本が、好奇心に火をつけてくれたり、思いがけず勉強になったりするということは誰もが経験しているのではないだろうか。

私の場合、その筆頭にあげられるのが池澤夏樹さんの小説でカデナ.jpgある。大好きな作家さん。
「すばらしい新世界」(中央公論新社)では、環境問題や僻地の教育問題、電力、NPO団体、寄付などの国際問題などにとても興味が湧いたし、私をエコに目覚めさせてくれもした。しばらくは、「世界の貧困」やら「社会起業」やら、世界をよりよくするために現代人ができることを論じた本を読み漁った。
 「静かな大地」(朝日新聞出版)では、少数民族問題、日本の歴史etc。
 エッセイにいたっては、それこそ知的好奇心をくすぐる内容のオンパレード。
 最近刊、「カデナ」(新潮社)では、ベトナム戦争時代の沖縄を描き、近代日本のことをどうしたって知りたくなる。「サザエさん」のTV放送が始まった年、大阪万博でにぎやかだった年、日本にはアメリカ兵の軍逃走を助けるという形で、ひっそりと戦争に向き合う人たちがいた!興奮してしまう。

 
主な読書はビジネス書、実用書という方には是非、小説にも手を伸ばしてほしいと思う、
物語に引き込まれながら得た知識や「学び」は小説の情景とともに心に焼き付けられる。
 
また、書店のビジネス書担当としては、お客様の学びを応援する販売を心がけたいと思う。「この本を読んだら次は何が読みたくなるか」「一緒に買うならどれだろう」、入門と応用、類書の展開など、こればかりは怠け者の私でも日々勉強だ。
人は楽しむために書店に来てくれる。「学び」も楽しいものだから、「楽しみ」を応援するためなら結構頑張れそうな気がする。

有隣堂 ヨドバシAKIBA店
門脇 順子


書名 : カデナ
監修 : 池澤夏樹
出版社 :新潮社
本体価格 : 1,900円
ISBN : 9784103753070



 この小さな文庫本を、どこで買ったのか、いつ買ったのか、まったく覚えていない。
 でも、薄汚れつつ、今もここにある。
 一人で不安でさびしい夜、枕元に置いて眠った。
 そんな、僕にとっては、とても大切な本。
 何度読んでも新しい。今の僕の心が反射されるよ41pHePJgRGL__SS500_.jpgう。


あらしの後の花

兄弟のように、みんな同じ方を向いて
かがんだ、滴の垂れる花が風の中に立っている。
まだおどおどとおびえ、雨にめしいて。
弱い花はいくつも折れて、見る影もない。

花はまだ麻痺したまま、ためらいつつおもむろに
頭をなつかしい光の中にまた上げる。
私たちはまだ生きている、敵にのみ込まれはしなかったと、
兄弟のように、最初の微笑を試みながら。

そのながめで私は思い出す。自分が気も遠く
ぼんやりした生の衝動に駆られ、やみと不幸とから、
感謝しつついとおしむやさしい光に
立ち帰った時のかずかずを。


 再読してぐっと来た一遍を引用しました。
 著者のヘッセは、二つの大戦で激しく痛みました。ドイツに生まれながら、戦争反対を貫いたために。
 しかし時間は、彼が正しかったことを証明しました。
 その彼の心、態度が、数々の詩に凝縮されて現れています。

 現代もまた、見えない敵と戦っているかのようです。
 不況、格差、うつ病、自殺、殺人・・・。一歩間違えば路上生活という圧力。相手のはっきりしない、
 大きな不安。
 こんな時こそ詩が、もっと読まれていいのではないでしょうか。本の中でも詩は、最も心に近いと
 思うのです。そして心が、人を、社会を作っていくのではないでしょうか。見えない心に触れ、
 希望へ、成長へ、つながりへ促す言葉たち。それが詩です。

 ヘッセは、書店員から社会人を始めた。
 100年後、彼を真似た男が、ここにいる。
 僕にとっては原点であり、本の力をまざまざと感じさせてくれる一冊です。

 しかし残念なことに、この本は品切となっているようです。それでも、ふらっと立ち入った古本屋で
 出会うかもしれません。僕もそうして、たくさんの宝を見つけてきました。

 最後に、僕の勤めるリブロ池袋本店は、10月29日より、大改装を経てリ・オープンしております。
 どうぞお立ち寄りください。

 リブロ池袋本店
 人文書担当  菊田 和弘


書名 : ヘルマン・ヘッセ
監修 : 高橋健二
出版社 :新潮文庫
本体価格 : 400円
ISBN : 9784102001196



表紙の絵のように楽しく会話するということが意外に難しい。

   仕事・家庭・近所の付き合いなど常に私達は誰かと話をしている。長く付き合っている人とはさほどでもないのだが、場面場面においては本当に困ることがある。この本の「誰とでも無理なく話せる」のフレーズは永遠のテーマでもあるように思う。

本書には「雑談にはマニュアルを必要としない」「何を言っても許される」「思いや気持ちを最も素直にことばにできる」「責任も価値も問われない」といったことが書かれている。
多くの人はコミュニケーションに真剣に向かい合い、そしてたいがい悩みを抱いている。コミュニケーションの問題を乗り越え、いい信頼関係が築けたときに、初めて、いろいろな夢が実現に近づくのだと思う。

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『日常のおしゃべりに大きなヒントがある』―――そんな素朴だが、とても大切なことに改めて気付かされる本だ。

今井書店 松林和幸


書名 : 雑談力
監修 : 武藤 清栄
著者 : 東京メンタルヘルスアカデミー・フレンドスペース
出版社 : 明日香出版社
ISBN : 4-7569-0694-X
本体価格 : 1500円


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