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 [362]マイクロソフト社を騙る偽メールにご用心
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[362]マイクロソフト社を騙る偽メールにご用心

 ここ数日、筆者の知人に「マイクロソフトセキュリティチーム」を名乗ったメールが何通も届いています。心配した知人からそのメールが転送されてきました。

 メールには「いまあなたが使っている Office ソフトが不正使用されている」と書かれていました。

2017030301.jpg

 文面はこうです。
---------------------------------------------
送信者(From): マイクロソフトセキュリティチーム
メールアドレス:[:xx-matsuda@transperfect.xx.xx]
受信日時(Sent): Thursday, March 2, 2017 xx:xx AM
題名(Subject): 警告!!マイクロソフトのプロダクトキーが不正コピーされている恐れがあります。
本文:
セキュリティに関する警告!!

あなたのオフィスソフトの授権が間もなく終わってしまう可能性があります。
マイクロソフトセキュリティチームの調べによれば、あなたのオフィスソフトのプロダクトキーが何者かにコピーされている不審の動きがあります。
何者かがあなたのオフィスソフトのプロダクトキーを使って、他のソフトを起動しようとしています。こちらからはあなたの操作なのかどうか判定できないため、検証作業をするようお願いします。
検証作業が行われていない場合、あなたのオフィスソフトのプロダクトキーの授権状態がまもなく終わりますので、ご注意ください。

<hxxp://safemic.xx/> 今すぐ認証

*ライセンス認証(マイクロソフトプロダクトアクティベーション)とは、不正なコピーを防止する技術で、手続きは簡単に実行できます。 また、この手続きは匿名で行われるので、お客様のプライベートな情報は保護されています。ご安心ください。
---------------------------------------------

 知人は筆者のすすめで、[Windows 7 xxxx] と [Microsoft Office 2010 xxxx]を電器量販店で正規購入し、認証も済んでいます。
 その後、パソコンの買い換えのためマイクロソフト社のサポートセンターに電話をして再認証を行った事があり、その作業も正常に終了しています。

 こうした経緯を知っている筆者は、知人以外でプロダクトキーが使われるはずがないと確信できました。

 つまり、このメールは偽メールだと、直感しました。

 Google検索に「マイクロソフトセキュリティチーム」と打ち込むと、すぐに以下の関連語が出てきました。

2017030302.jpg

 「マイクロソフトセキュリティチームの調べによれば、あなたのオフィスソフトのプロダクトキーが何者かにコピーされている不審の動きがあります。」

 いかがでしょう。送られてきたメールの一文と同じではありませんか。

 検索結果のトップにマイクロソフト社の質問サイトがあります。

 [マイクロソフト社の回答]
 「こちらは弊社から送信しているメールではございません。該当のメールは開かず、削除いただくようお願いいたします。」
 
 マイクロソフト社のTwitterにも警告があります。(2017年2月27日掲出)
「マイクロソフトを装った不審なメールが届いているというお問い合わせが再び増加しています。該当のメールが届いた場合は開かず削除頂くようお願いいたします。詳細をこちらでご案内しておりますのでご確認下さい→ http://msft.social/HyhxHX #MSHelpsJP」

 すでにおわかりのように、知人に届いたメールはマイクロソフト社を騙ったとんでもない偽メールでした。

 内容もおかしな話だらけです。

 まず、認証済みのパソコンでOfficeが正しく使われているかがわからないと書いています。それではマイクロソフト社のソフトビジネスは破綻したことになります。これはトップニュースになるほどの大問題でしょう。
 ましてやマイクロソフト社が正規ユーザーに対して「プロダクトキーの授権状態がまもなく終わります」と、使用権利を一方的に取り上げるはずがありません。

 また、オフィスソフトと言っても、Office 2003/2007/2010/2013/365、Personal/Professional/Premium、などのようにいくつものバージョンがあります。このメールでは利用者に対してどのバージョンか明記していません。
 通常、マイクロソフト社はOffice使用者が、どのバージョンのどの仕様を使っているかは完全に把握しています。もしそうでなかったら、ネット認証を使ったソフトビジネスは成り立ちません。

 では、製品名もプロダクトキーも使用者名も記載せずにマイクロソフト社を名乗ってメールを送ってくる理由は何でしょうか。

 これは、メールの受信者はおそらくOfficeを使っているだろうと、悪意を持った第三者があてずっぽうに送りつけているからに他なりません。

 マイクロソフト社がこのような不確かなメールをユーザーに送ることは、今までありませんでしたし、これからも決してありません。

 なお、誘導されたサイトにアクセスすると、こうなるそうです。

「クレジットカード情報等の個人情報入力を求められる画面が表示されます」(マイクロソフト社サイトより引用)

 結局、クレジットカード情報を抜き取るのが目的の「フィッシングメール」だったようです。

 こうした偽メールは開くだけでも危険です。「オフィスのプロダクトキーについて」というメールが届いても、絶対に開かずに削除する事をオススメします。(水)

(文中の xxx は、安全のために伏せ字にしています)
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
■関連リンク
マイクロソフトを装った不審メールの配信について
(マイクロソフト社)


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