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 [558]一度は行っておきたい「泳ぐべからず」の道後温泉本館
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[558]一度は行っておきたい「泳ぐべからず」の道後温泉本館

 開湯3000年ともいわれる道後温泉(愛媛県松山市)は、いにしえの奈良の都の治世より、天皇や皇族が滞在した記述が古事記や日本書記に残っています。

 道後温泉が、兵庫県の有馬温泉、和歌山県の南紀白浜温泉に並ぶ「日本三古湯」と称されるのもうなずけます。

 道後温泉本館(松山市公式サイト内)

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 道後の湯といえば、夏目漱石の『坊っちゃん』の舞台になったことでもつとに有名です。

 「ほかの所は何を見ても東京の足元にも及ばないが温泉だけは立派なものだ。(中略)温泉は三階の新築で上等は浴衣をかして、流しをつけて八銭で済む。」(『坊っちゃん』 青空文庫より)

  教師として松山に赴任した坊っちゃんは道後の湯がすっかり気に入り、ベタホメです。
 ただしアグレッシブで江戸っ子気質の坊っちゃんのこと。その入浴スタイルはのんびりした松山人ともこれまでの湯治客ともほど遠いものでした。

 誰もいないのをこれ幸いと、坊っちゃんは広い湯船で泳ぐのを日課にします。が、さっそく「湯の中で泳ぐべからず」の札を貼りだされてしまいます。そして翌日には、生徒達が黒板に泳ぐべからずと書いてはやしたてることに。

 「運動のために、湯の中を泳ぐのはなかなか愉快だ。おれは人の居ないのを見済しては十五畳の湯壺を泳ぎ巡って喜んでいた。ところがある日(中略)大きな札へ黒々と湯の中で泳ぐべからずとかいて貼りつけてある。
 (中略)泳ぐのは断念したが、学校へ出てみると例の通り黒板に湯の中で泳ぐべからずと書いてあるには驚ろいた。」(『坊っちゃん』 青空文庫より)

 のどかな松山の町に話題を提供することになった坊っちゃんの困惑ぶりがほほえましいですね。

 この泳ぐべからずの看板は小説の中だけではおわりません。今では男湯に貼りつけてありますから、『坊っちゃん』を読んだ方は、ぜひともこの看板を見に行ってください。

 残念ながら女湯にはないそうです。

 ところで夏目漱石が松山に赴任した(1895年)当時、ぴかぴかの新築だった本館(1894年・明治27年建立)も、今では124年を経て、あちこちに修理が必要となっています。
 来年の平成31年以降、老朽化と耐震補強のため大がかりな工事に入るそうです。

道後温泉本館 耐震工事 苦心の「一部営業」/愛媛
 松山市は8日、国重要文化財「道後温泉本館」(同市道後湯之町)の耐震補強工事について2019年1月15日に着手すると発表した。年末年始などの集客に配慮し、1月14日までは通常営業する。工期は約7年の予定で、工事中も観光客らが入浴できるよう全館閉館せず、一部営業しながら工事を進める。総事業費は26億円で一部国の補助を受ける。【木島諒子】
毎日新聞・愛媛 2018年6月9日掲出)

 松山市では工事費の寄付をクラウドファンディングで募っています。

 くわしくはこちら。(松山市公式サイト内)
 道後温泉本館保存修理工事費用の寄附(クラウドファンディング)

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 道後の湯は、いつまでも入っていられる気持ちの良い温度、くせのない泉質など、理想的な温泉です。
 この自然の恵みをこれからも後世に引き継いでいきたいものですね。(水田享介)

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■関連リンク
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松山市公式サイト
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/index.html

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