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 [350]開館記念展第二弾!すみだ北斎美術館
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[350]開館記念展第二弾!すみだ北斎美術館

 東京墨田区両国に葛飾北斎を中心とした新しい美術館、「すみだ北斎美術館」が開館した事を、当コラムでご紹介しました。

 [335]お正月休みに訪れたい、すみだ北斎美術館

 このたび開館記念展の第二弾として、

「すみだ北斎美術館を支えるコレクター
 ‐ピーター・モースと楢崎宗重 二大コレクション‐」

会期: 2017年2月4日(土) ~ 2017年4月2日(日)

 という特別展が、2月4日(土)から開催される事となりました。そのプレス内覧会が催されましたので、筆者は先日、美術館に足を運びました。

 「すみだ北斎美術館」は、総武線JR両国駅そばにそびえる「江戸東京博物館」から5分ほど東に歩いた場所にあります。両国駅からは10分足らずといったところでしょうか。

 建屋全体がシルバーに輝く建築は、江戸時代の芸術家をテーマにした美術館とは思えないほど未来的で、そのギャップが来館者にわくわく感をもたらしてくれます。菊田寛館長の説明によると、建築家の妹島和世氏が設計したこの美術館には、その斬新な建築デザインを見たさに訪れる人も多いそうです。

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※隣接する公園側から撮影

 展示室内は作品保存のため、50ルクスという薄暗さですが、そのことがかえって落ち着いて鑑賞できる環境になっています。

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※特別展入口

 特別展は3、4階の2フロアの構成で、3階は主にピーター・モースコレクション、4階は楢崎宗重コレクションで構成。回り階段で自由に行き来できます。

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※3階入口

 展示は前期(2月4日(土)~3月5日(日))、後期(3月7日(火)~4月2日(日))の二部構成です。前期のオススメの作品は、

 墨線と青一色で雄大な富士と漁師を対比させた北斎の傑作
 《冨嶽三十六景 甲州石班沢》(ピーター・モース コレクション)

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 現存品が少ない北斎の花鳥画。当時の色彩が今も鮮やかに残る名品
 《牡丹に胡蝶》(ピーター・モース コレクション)

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 大分県の景勝地、耶馬溪を描く。中央に青の洞門。
 《耶馬溪図巻 森寛斎》(楢崎宗重コレクション)

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 後期のオススメは、カラ刷り(エンボス加工)の逸品。
 《冨嶽三十六景 武州玉川》(ピーター・モース コレクション)
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※すみだ北斎美術館 提供

 どの作品も当時の刷り色が今も鮮やかに残されており、これらを手にした江戸時代の人々は、どれほど浮世絵を楽しんでいたのか、想像に難くありません。
 写真が発明される以前、社会を知る手段が限られており、どれほど不自由だったろうと今の人は思いがちです。
 しかし、浮世絵特有のカチッとした線画、鮮やかな色彩、対象物をクローズアップしてみせる描写力などを目の前にすると、写真とは比較にならないほど影響力を持ったメディアだったであろうことは明白です。

 また、北斎の絵の指南書《『略画早指南』初編》は、いま再版しても売れるのではないかと思えるほど、具体的で丁寧な絵手本となっています。
 《『略画早指南』初編》(ピーター・モース コレクション)

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 七代目市川団十郎が序文で絶賛した振り付けの図解書
 《『をどり独稽古』》(ピーター・モース コレクション)

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 ところで、江戸時代のポップカルチャー(大衆文化)だった浮世絵が、どうやって芸術の域に達したのか。

 今回の特別展では、その秘密の一端が明かされていく仕掛けになっています。

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 「版画は庶民的な芸術の形です。
 コレクターは大きな美術館にあるコレクションと同じ名作を自分で手に入れる事ことができるのです。」
 (ピーター・モース 「私が北斎を収集する理由」)


 ピーター・モース氏はあるとき、皮肉交じりの問いかけを受けます。

 「なぜ北斎版画を集めるのですか?日本語も話せないのに」
 「・・・」
 (ピーター・モース 「私が北斎を収集する理由」)

 この質問に対する答えは、会場にあります。

 ぜひとも、会場へ足を運んで、その答えを発見してください。(水)

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■関連リンク
「すみだ北斎美術館」 公式サイト

※コラム中の写真は美術館の許諾を得て撮影しています。館内はすべて撮影禁止です。

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