「一音下げるものは去れ」厳しい言葉ですが、プロの世界では、その通りだと思います。これは劇団四季の練習道場の垂幕にあるフレーズです。
一音下げるものが、全体の調和を乱し、お客様への感動を与える演技に曇りが出るということなのでしょう。プロフェッショナルとは厳しい環境下で生き残れた人なのです。
厳しい環境下ということでいうと、経済全体が厳しくなりました。
私の友人で鞄を扱う社長さんは「3割落ちた。ひどい状況!仕入先が1/5社なくなった。自分の給与を下げた。」といい、車のケア商品(パテ)を売る知人は「3月決算まで大口(t単位)の受注が入っていたが、軒並みキャンセルになった。」といい4割の売上減少となったそうです。
自社を見れば1月度は目標を達成できませんでしたが、2月は新体制で臨み、売れる書籍を中心に稼動したいと思います。厳しいという意味では、どこの業界も同じではありますが、これからの時代を生き抜くために必要とされることは、1にも2にも厳しさの中での、自分自身の身の振り方だと思います。セルフマネジメントとでも言うのでしょうか。
先日、ゴーンさんがある番組の中で「公約こそ重要。公約は日本人にあう文化である。その昔、約束を守れなかった時は腹を切ったのだから。」といった。厳しい時代が自動車業界にも再来している。これまでも日産では公約の重要性は変わらずの認識だそうだ。「コミットメントした以上は行動して証明してみせよ!」という事で厳しい環境下でこそ威力を発揮する考え方ともいえる。
景気が良い状況でも、社内を厳しい環境下で経営をしてきた会社は、昨今の企業のあわてぶりを見て笑っているのかもしれません。
「公約こそ重要」「一音下げるものは去れ」などのフレーズは、また注目されそうですね。
ただ中小企業が真似するには厳し過ぎますので、オリジナルを考える必要があります(笑い)私の場合は「公約も親睦も重要」「一音下げたら、誰かが一音あげようぜ!」ですかね。