先日も聞かれました【社長の仕事って何ですか~?】。
父より代わり社長業を継いで5年近くになります。よく雑誌などで「社長の仕事!」特集が組まれますが、書かれていることを見ていると「すごいな~」と感心することばかりです。無理にそれをやろうとすればそれだけで過労死してしまいそうです。
この5年ほどで判ったのは、①先々のリスクをあれこれ考えて対策を立てること、②強烈な旗振りを自らすること、③変化を恐れずガンガン挑戦すること、④勝てば官軍負ければ賊軍【常勝チームを作ること】、⑤叱るな!誉めろ!誉めて人は伸びる、などなどの鉄則を、まともにやってはいけないということだろうか・・・。
自社なりのやり方があるので、如何にして自社のやり方を見つけるかが社長の仕事といえるのでしょう。私の場合は先代(現相談役)のやり方を学び、日々実践できるようにすることが日課となっております。たまに参加する会合では「そんなにくっついて座らなくても~」と苦笑されるほどですが、しっかり意見をいただき後々の経験を蓄積している日々です(笑い)
「甘えだ!もっと親父とは戦え!」といわれる方もいます。その言葉の通り仲の悪い親子経営者もよく見かけます。イノベーションでうまくいくケースもあるのでしょうが、結果としてはあまりよい方にはいっていないようにも思います。我々は我々のやり方でという姿勢がやはり正しいのだと思います。
「営々黙々、花が咲いても咲かぬでも」にこめられた想いが本当に理解されたときに、父からの社長業の交代が完全に終了したことを意味するのだと思います。
今月の課題図書は「百年続く企業の条件 老舗は変化を恐れない (朝日新書) 」です。老舗の77%が家訓・社訓・社是などがしっかりとあるそうです。この機会に全社で社訓・社是をしっかりと認識するようにしたいと思います!
まだまだ修行僧の身です。どんな業種であっても先人に対して謙虚な気持と姿勢を忘れずにしたいものですね。