2月23日(土)『e-hon×うちどく ブクブク交換会』に参加してきました。
本の交換を通じてコミュニケーションをする楽しい会でした。今回のテーマは「本屋」「文学」「坂」ということでした。
①本屋=『書店ほど楽しい商売はない』(故上村卓夫)
②文学=『赤ひげ診療譚』(山本周五郎)
③坂=『小さな会社の社長の戦い方』(井上達也)
以上の書籍を用意しました。
①は2009年11月5日に他界された書原の社長である上村卓夫さんの本です。POSレジという近代武装する書店界にあってなおもスリップから売れ筋や読者を読む事に拘った方でした。その職人的な鋭い感性は多くの人に感銘を与え、書店人とはかくあるべし!の一筋の道を示し続けてくれました。この本は出会うべき人に選ばれていきました。会場にいらしていた方が「私はこの書店が阿佐ヶ谷にあったからそこへ住んだのです。この書店の社長が書いた本に出合えて光栄です。」と運命的な出合いのお話をしてくれました。改めて上村社長のご冥福をお祈りいたします。
②。毎年の元旦に大手出版社が広告を掲載します。新潮社の広告に、山本周五郎先生に激動時代の対処法を学ぶべし!というものがあった。『赤ひげ診療譚』では江戸庶民の暮らしの中から現代に巣食う病が垣間見えた。無知と貧困そして諦め...。医者では治せない病とは別な「やまい」が多くあることに改めて気づく。若者よまずは選挙へゆけ!と言っておこう。
③。これはかなり強引なこじつけでした)^o^( 経営には上り坂、下り坂、ま坂という坂があり、そのすべての坂を経験した社長にしか書けない本として持参。ちなみに自社本です。手前味噌ですがすごくいい本です。売れてまっせ~!
読んだ本の書評をすることは私には難しいことでした。インプット&アウトプットという言葉はビジネス書によく出てきます。情報の出し入れとはかくも難しいものか!と思いました。日々鍛練の要ありと認む!という結論に至ります。
私も4冊の本を選びました(1冊はおまけでもらってきました)。さっそく読み始めたのが近藤史恵著『サクリファイス』です。読まねばならぬ数多の本が鬱陶しく感じる程の面白さです。会に参加していなければ絶対に出合う事のない本も多いと思います。このような楽しい会が全国各地で開催されることはとても良いことだと思いました。
ぜひ皆さんも参加してみてください。
全国書店ネットワーク『e-hon』公式サイト
http://www.e-hon.ne.jp/
『ブクブク交換』公式サイト
http://bukubuku.net/