アメトークなどヒット番組を連発している加地倫三さんが書いた『たくらむ技術』(新潮社)を読みました。
書籍の企画者にとって大切な一文を見つける(自分は企画者ではないが・・・)。
・企画者の勝敗は3勝2敗とする 6割勝てねば企画者ではない!
・人の企画をパクるな
・数字が取れそうだから・・・と似たもの、二番煎じ、三番煎じをするな
その他にも超~多数の刺さる言葉があります。(書店さんで買ってね)
ちなみに弊社は発掘型でして、他所で売れた方に執筆をお願いすることはほとんどありません。そういう意味では弊社の編集者には拍手なのですが、企画の方向性については店頭で売れているようなものがプレゼン会議で出てくることも無くはないのです。ですからこの本は絶対に読むべき本なのですね。ひそかに課題図書にするつもりです、はい。
ところで、パクりといえば、弊社の書籍も今年に入ってからもパクられてます。まあ企画を作った担当者にとっては編集者冥利に尽きるのでしょう。でも内心は面白くないのか「酷すぎるぞこれ~!」という声も聞こえてきます。洗剤みたいに「パクるな危険!」と書籍奥付にクレジットと一緒に入れときますかね。冗談はさておき、他社さんの書籍をパクッた商品も見つけました。これがまた見事で(失礼)、カッコウの托卵なのです。二番煎じどころか本家を追い出すつもりなのか!とさえ思ってしまいます。
企画者たるものは常にセンスで勝負をしてほしいなあ~と思います。大手の編集者こそ業界をリードするような企画を、「ほえーこのセンスはすごいな~」といわせる企画を出してほしいものです。
ちなみに近頃は大衆が二番煎じ、三番煎じを受け入れる時代になっているそうです。
世間が許すのであればこの傾向は止まらないですね・・・。